新緑の香りに包まれる薫風の季節。古来人々は山野に入り、香りが強く邪気を祓うとされた薬草を摘んだといいます。それらの薬草は、菖蒲の葉を浮かべた「菖蒲湯」や茅萱(ちがや)の葉で包んだ「粽(ちまき)」等として用いられ、「端午の節句」にまつわる風習として今に伝わります。
そもそも「端午」とは旧暦5月の最初の午の日を指し、高温多湿な夏への変わり目で病気や災厄が恐れられ、邪気を祓い健康を願う多くの行事が生まれました。宮中でも菖蒲が献じられたり悪鬼を祓う射儀が行われ、下鴨神社や上賀茂神社、藤森神社の「菖蒲の根合わせ」や「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」「競馬会神事(くらべうまえしんじ)」「駆馬神事(かけうましんじ)」等、多くの祭事にその名残が見られます。
色濃い緑へと季節移ろう京都に、ぜひ足をお運びください。 |