様々なものから得られたイメージをモチーフとして自分らしくキャンバスの上に表現し,その中でちょっとした皮肉さやユーモアをもとめている。その中で中心となっているモチーフは髪の毛やお面である。
その二つのモチーフは顔を隠すのにとても便利な道具である。顔が見えない限り誰でもないが誰にでもなれるのだ。髪の毛というモチーフで人の影は見せているものの表情や感情の表現はしない。
私を見て欲しいけど目立つのは怖い。素直になりたいけど心の底までは出せない。結局矛盾であることはわかっているが,人間関係ではうまくいけるひとつのやり方だというのを今まで経験から覚えてきた。それがトラウマになって作品に出てきて気がつかないうちに自分の中でテーマとして取り入れるのではないかと思う。
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