ブックタイトル株式会社京都銀行 ディスクロージャー誌 2018

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概要

株式会社京都銀行 ディスクロージャー誌 2018

債務者区分の定義正常先:?業況良好で財務内容にも特段の問題がないと認められる先要注意先:今後の管理に注意を要する先要管理先:?要注意先のうち3か月以上の延滞または貸出条件の緩和をおこなっており今後の管理に注意を要する先破綻懸念先:今後経営破綻に陥る可能性が高いと判断される先実質破綻先:法的・形式的な経営破綻の事実は発生していないものの、実質的に経営破綻に陥っている先破綻先:法的・形式的な経営破綻の事実が発生している先■債権の分類次に正常先以外の与信先の債権について、個々の債権の回収の危険性または価値の毀損の危険性の度合いに応じてⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階に分類します。これを分類区分といいます。具体的には、個々の債権の資金使途や担保・保証の状況により分類をおこないます。したがって、債務者区分が破綻先、実質破綻先の債務者であっても、Ⅰ分類もしくはⅡ分類となった債権は、担保・保証等によりカバーされており、損失が発生する可能性の低い債権です。分類区分の定義Ⅰ分類:?回収の危険性または価値の毀損の危険性について問題のない債権Ⅱ分類:?要注意先に対するⅠ分類以外の債権、および破綻懸念先、実質破綻先、破綻先の与信のうち不動産担保等一般担保・保証等でカバーされた債権Ⅲ分類:?破綻懸念先に対するⅠ分類・Ⅱ分類以外の債権、および実質破綻先、破綻先の与信のうち担保の評価額と処分可能見込額との差額部分(最終の回収または価値について重大な懸念があり損失の発生の可能性が高い債権)Ⅳ分類:?実質破綻先、破綻先に対するⅠ分類、Ⅱ分類、Ⅲ分類以外の債権(回収不可能または無価値と判定される債権)■償却・引当償却・引当については、債務者区分と分類区分に応じて実施しています。例えば、「実質破綻先」「破綻先」のⅢ分類額、Ⅳ分類額については、全額を個別貸倒引当金に計上しています。また、「破綻懸念先」につきましては、Ⅲ分類額に対し、今後3年間の予想損失額を個別貸倒引当金として計上しており、現在想定されるすべての不良債権について適正な処理をおこなっています。平成30年3月期の償却・引当方針債務者区分償却・引当方針正常先債権額に対し、貸倒実績率により今後1年間の予想損失額を引当要注意先要管理先破綻懸念先実質破綻先・破綻先債権額に対し、貸倒実績率により今後3年間の予想損失額を引当債権額に対し、貸倒実績率により今後3年間の予想損失額を引当また、一部の債権については、キャッシュ・フロー見積法により引当債権額のうち、担保・保証等により保全されていない部分(Ⅲ分類額)に対し、貸倒実績率により、今後3年間の予想損失額を引当また、一部の債権については、キャッシュ・フロー見積法により引当債権額のうち、担保・保証等により保全されていない部分(Ⅲ・Ⅳ分類額)全額を償却・引当当行の貸出債権を資本的劣後ローンに転換し、これを資本とみなして債務者区分を判定した場合で、当該ローンを資本とみなしても債務超過となるときは、当該ローンの回収可能見込額をゼロと算定し全額を引き当てております。また、資産超過となるときは、キャッシュ・フロー見積法により引き当てをおこなっております。8