ブックタイトル株式会社京都銀行 ディスクロージャー誌 2018

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概要

株式会社京都銀行 ディスクロージャー誌 2018

マーケット・リスクマーケット・リスク相当額にかかる額を算入しておりません。オペレーショナル・リスク●リスク管理の方針及び手続の概要(1)オペレーショナル・リスクの定義オペレーショナル・リスクとは、金融機関の業務の過程、役職員の活動もしくはシステムが不適切であること、または外生的な事象により損失を被るリスクをいい、当行では、1事務リスク、2情報セキュリティリスク、3法務リスク、4人的リスク、5有形資産リスクに分類して管理しております。(2)オペレーショナル・リスク管理の基本方針当行では、オペレーショナル・リスク管理の基本方針を「当行が保有するすべてのオペレーショナル・リスクを適正に特定・評価・モニタリング(監視・警告及び抑止)・コントロールし、これを削減することにより、リスクの総合的な管理態勢を整備、確立すること」と定めております。(3)オペレーショナル・リスク管理体制当行では「オペレーショナル・リスク管理規程」を制定し、オペレーショナル・リスクを構成する個々のリスクを各リスク主管部が専門的な立場からそれぞれ管理し、オペレーショナル・リスクの管理部門であるリスク統轄部がこれを総合的に管理する体制を定めております。また、オペレーショナル・リスク管理を重要な経営課題の一つであると位置付け、頭取を補佐し、業務全般を総括する役付取締役を議長とする「オペレーショナル・リスク会議」を設置して、オペレーショナル・リスクにかかる問題点を一元的に管理し、対応策を組織的に協議することで、リスク顕在化の未然防止及び顕在化時の影響極小化に努めております。(4)オペレーショナル・リスクの管理手続1潜在的なリスクに対する管理事務プロセス、情報システム、有形資産等に内在するオペレーショナル・リスクを特定し、重要性・脆弱性の両面からリスクコントロールの有効性を評価する統制自己評価(CSA:Control Self Assessment)を実施しております。2顕在化した損失事象に対する管理事務ミスによる事故やシステム障害等のオペレーショナル・リスク事象が発生した場合、速やかに各リスク主管部及びリスク統轄部に報告される体制を整備しており、収集したデータの分析に取組んでおります。3上記12により認識した課題は、年度毎に取締役会で制定する「オペレーショナル・リスク管理プログラム」に記載し、実行・改善につなげていくといったPDCAサイクルの確立に努めております。出資等又は株式等エクスポージャー●出資等又は株式等エクスポージャーに関するリスク管理の方針及び手続の概要株式等にかかるリスクについては、自己資本及び株式等の評価益をもとにリスク許容量を設定し管理する方針としております。また、日々のポジション・損益を算出し経営陣に報告するとともに、株式等のリスク量を計測し経営陣に報告するなど十分なリスク管理を行っております。当行および連結子会社が保有している株式等については、6か月毎に実施する自己査定を通して正確な実態把握に努めており、自己査定結果については、監査部署の監査を受けております。また、評価方法は、子会社株式及び関連会社株式については移動平均法による原価法、その他有価証券のうち時価のあるものについては決算日の市場価格等に基づく時価法(売却原価は移動平均法により算定)、時価のないものについては移動平均法による原価法または償却原価法により行っております。なお、その他有価証券の評価差額については、全部純資産直入法により処理しております。金利リスク●リスク管理の方針及び手続の概要金利リスク等の管理方針は、統合的リスク管理規程等に基づき、ALM会議において決定し、半期毎に見直しを行っております。具体的には、「VaR」、「資産・負債現在価値の変動額(アウトライヤー基準に基づく金利リスク量)」に限度額を設定し管理するとともに、金利変動が期間収益に与える影響についても月次でモニタリングを実施しております。各リスク量が限度額に抵触するような場合には、1有価証券ポートフォリオによる調整、2金利スワップの取り組み(ヘッジ)等によるリスク量のコントロールを、関連部連携のもと、必要に応じてALM会議にて検討し、実施することとしております。●内部管理上使用した金利リスクの算定手法の概要P.123に記載しております。●オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の名称粗利益配分手法を採用しております。106