法人総合コンサルティング部
M&Aチーム
部長代理
石川 紘平
調査役
廣谷 保之
事業承継の悩みを抱える「譲渡ニーズ」と、事業拡大や新規事業参入といった「買収ニーズ」をマッチングさせ、ソリューションを提供するのがM&Aチームの役割です。15名のメンバーは、30代が中心の若いチームになっています。トレーニー制度により外部機関に出向してM&Aの実務を学んだ後に配属され、経験とスキルを重ねていきます。私は支店時代にお客さまに事業承継の相談をお受けした際、自分一人では納得のいく提案ができず、専門知識を養うためにM&Aチームに志願しました。今はM&Aチームで、経験豊富なリーダーのもと、スキルを身につけています。
(廣谷)
わたしは、M&Aチームのリーダーとして活動しています。これまで個人事業主から大手企業まで数々のM&Aを支援してきました。あるお客さまは独自の技術で優れた超精密部品を手がけていましたが、リーマンショックの影響を受けて窮地に。特定の業種への依存が高かったことが原因で、取引先の分散と内製化を図りたいと考えていらっしゃいました。当時、京都銀行と取引はありませんでしたが、お客さまの課題を解決できる金属加工メーカーとのM&Aを提案したところ、技術力や実績、立地などの条件に合致して交渉がスタートしました。しかし、なかなか他の役員の方々の理解を得ることができず、社長から白紙撤回を求められたのです。
(石川)
無理に成約をしてもいい結果は生まれません。お客さまの想いが揺れ動いているときは、一緒に立ち止まり、第三者として冷静な視点を持ち、何がベストなのかを考えてアドバイスをすることが大切です。そのとき、お客さまに本来の目的に立ち返っていただきたいと思い、「なぜ、本件に関心を持ったのか、もう一度考えてみてください」と社長にお伝えしました。それから数週間後、「交渉を再度進めたい」と連絡をいただき、契約書作成や各種手続きのみならず、従業員向けの説明会の対応など、細かいところまで心を配りました。無事にM&Aが成立した際には「担当になってもらい、本当によかった」と感謝の言葉をいただくほど、深い信頼関係を築くことができたのです。
(石川)
初めてのM&Aを成功に導くことで信頼をいただき、その後も複数のM&Aを成立。お客さまは経営課題を解決することで加速度的に事業を拡大し、今では事業融資に関する支援もさせていただいています。今回のプロジェクトで、あらためて常にお客さまに寄り添い、真摯な対応をすることが大切だと感じました。そして知識やスキルはもちろんのこと、何よりも信頼関係が大切で、それこそが京都銀行の強みであると感じました。チームのリーダーとして、部下の見本になるように挑戦を続けていきたいと考えています。
(石川)
石川代理をはじめとする上司の数々のプロジェクトを通じて、仕事に対する考え方や行動に触れ、真似をしながら着実にスキルを高め、自分の成長につなげることができました。
一人ひとりに責任を与え、積極的にチャレンジをする姿勢を評価してくれる職場で、さらに上を目指していきたいと思います。
そして、M&Aアドバイザーであると同時に、銀行員として、純粋にお客さまのことを想い、長期的な顧客との信頼関係を築いていけるよう、日々挑戦を続けていきます。
(廣谷)