I Love Kyoto キャンペーン紹介(2019年シリーズ)

当行では、地元本店銀行として、「歴史都市・京都」の素晴らしさを再発見し、将来にわたってまもり育ててゆこうという趣旨から、1982年より「I Love Kyoto キャンペーン」を展開してまいりました。
京都の自然・歴史的遺産・伝統文化・暮らしなどを四季折々の趣に託して、この41年間に作製したポスターは、505種類、約70万枚を数えます。

2019年シリーズ

2019年春季シリーズとして、次の3種類のポスターを掲出しました。

1.方丈庭園の枝垂れ桜 高台寺(東山区)

豊臣秀吉と北政所を祀る霊廟として有名な高台寺。春になると、方丈前庭「波心庭」には、しっとりと美しい高台寺桜が咲く。唐門廊下の華頭窓から眺める庭は、枝垂れ桜と輝く白砂が幻想的な光を放ち、穏やかな空気に包まれた美しい絵画のように、見る者の心に焼きつく。

2.賀茂祭(葵祭)斎王代御禊の儀 賀茂別雷神社(北区)

賀茂祭(葵祭)は、古くは平安時代から国家的な行事として行われてきたことから、王朝風俗の伝統が残る数少ない祭である。祭当日に先立つ5月4日に行われる儀式「斎王代以下女人列御禊の儀」では、十二単を身にまとった斎王代が境内の御手洗川に架かる「橋殿」で両手を川に浸して身を清める。

3.大カツラ 芦生の森(南丹市)

美山の豊かな水流と文化の源となる原生林「芦生の森」。全面積の約半分が人手の加えられていない天然林であり、現在は京都大学芦生研究林として管理されている。貴重な自然の残るこの森を進むと、大カツラの巨木が、まるで森の主のように静けさと神秘性をまとって鎮座する。

2019年夏季シリーズとして、次の2種類のポスターを掲出しました。

1.行願寺(革堂)の蓮(中京区)

寺町通りにある天台宗の寺院 行願寺は、「西国三十三カ所」の第十九番札所として、訪れる者の絶えない巡礼の寺である。通称革堂(こうどう)と呼ばれ親しまれるこの寺には、夏になると美しい蓮の花が咲き、燦々と輝く太陽の下、涼やかに参詣客を出迎える。

2.吉原の 万灯籠(まんどろ)(舞鶴市)

8月16日、伊佐津川の大和橋付近では、江戸時代中期から続く伝統ある火祭り「吉原の万灯籠(まんどろ)」が行われる。豊漁や海上安全への祈り、魚の鎮魂などを込めたこの祭りでは、腰まで水に入った男たちが水かけ役や棒を押す役に分かれ、火の粉を浴びながら灯籠を回転させる。川面に炎が浮かび夜空に赤い火が舞う様は、幻想的で、見る者を魅了する。

2019年秋季シリーズとして、次の2種類のポスターを掲出しました。

1.城南宮 平安の庭の秋(伏見区)

平安遷都に際し、都の守護と国の安泰を願って創建された城南宮は、古くから「方除(ほうよけ)の大社」として信仰される神社である。神苑「楽水苑」は、造園家 中根 金作が生涯にわたり作庭に携わった、心安らぐ庭園。神苑にある「平安の庭」は、秋には真紅の紅葉が美しく色づき、見る者を魅了する。

2.額田一宮神社 秋まつり(福知山市)

額田一宮神社の祭礼で行われる「額田のダシ行事」は、京都府の無形民俗文化財として登録される伝統行事。特徴的な2階建の山車は、回転する「上ダシ」と、野菜や果物、草木を材料にして作る「下ダシ(つくりもん)」からなる。五穀豊穣を願って「上ダシ」を勢いよく回転させながら巡行する様は勇ましく、迫力満点。

2019年冬季シリーズとして、次の2種類のポスターを掲出しました。

1.夕暮れの多宝塔と白梅 清凉寺(右京区)

「嵯峨釈迦堂」の通称で親しまれる「清凉寺」は、国宝の釈迦如来像をご本尊とする浄土宗の寺院。境内の多宝塔は本堂、山門とともに京都府指定文化財にも指定されている。夕暮れ時、満開の白梅越しに見る多宝塔は、幻想的な空気に包まれる。

2.冬の犬ヶ岬(京丹後市)

日本海側の崖とそれに連なる山の形がまるで犬が寝そべっている姿のように見える「犬ヶ岬」は、丹後天橋立大江山国定公園にある岬で、丹後松島が見渡せる絶景の眺望ポイントとしても知られる。凛とした空気の中、海面に白波が立つ冬の海は、他の季節とはまた違った風情を醸す。