INTERVIEW

銀行業務の枠を越え、 地域企業の承継に貢献。

京都キャピタルパートナーズ(出向)
部長代理
西岡 浩志 / 2009年入行
経済学部卒

事業承継の課題を考え、解決へ導く

私は現在、京都フィナンシャルグループの投資専門会社である京都キャピタルパートナーズへ出向し、事業承継投資を担当しています。具体的な仕事内容は情報収集から、投資対象となる企業の選定や交渉、業界・競合分析、投資後のシナリオ策定、事業計画の策定、投資実行後の統合、投資回収まで、かなり幅広いものです。
ある案件では、社内承継の可能性を探ろうと一緒に後継者候補を探したり、取引先への事業譲渡を模索すべく相手先との交渉の橋渡し役を担ったり。時間をかけてオーナーさまの悩みや不安を解消し、一つひとつの選択肢を比較検討していきました。これだけじっくり膝をつき合わせながら事業承継の相談ができるのは、京都銀行の投資専門子会社だからこそと自負しています。最終的にはオーナーさまから「西岡さんにお願いするよ」と、信頼して任せていただくことができました。やりがいを感じると同時に、その期待に絶対に応えねばという責任感で身が引き締まる思いでした。

行員インタビューイメージ

自分の成長が、誰かの役に立つ仕事

学生時代は具体的な将来のビジョンがあったわけではありませんが、漠然と「誰かの役に立つ仕事」がいいなと思っていました。大学のサッカー部で副主将や主務として対外的な交渉や部員の相談にのり、チームのパイプ役として貢献した経験も「誰かの役に立ちたい」という思いに至った理由のひとつです。
そして実際に就職活動がスタートし、「両親が勤めていた銀行って、どんな仕事だろう」という興味から、金融業界を調べるようになりました。調べていくと、銀行の法人営業という仕事は「あらゆる業界の経営者とコミュニケーションを重ね、課題の本質を見出しながらソリューションを提案すること」と知り、魅力を感じました。カタチのない“お金”を通じたビジネスは自分自身を高めることがお客さまの満足へつながる、世の中の経済を支えているさまざまな企業の成長に貢献できると考えたのです。そのなかでも特に「広域型地方銀行」として積極的に出店していた京都銀行を選びました。

PEファンドの立ち上げに挑戦

入行後3店目に配属された支店で、とあるベンチャー企業と出会い、エクイティファイナンス(新株を発行して増資し、事業資金を調達する仕組み)に興味を持ちました。そのタイミングでファンド投資トレーニーの募集があり応募。地方銀行系のPEファンド(※)運営会社に半年間出向しました。ファンド投資は、後継者不在などで事業承継の課題をもつ企業の受け皿となり、地元有力企業の永続・発展に寄与できます。京都銀行の取引先にも有用だと考え、「ぜひ当行のサービスの一つに」との思いを強くしました。
帰任後は、まずベンチャー投資業務の専担者として従事。最先端のサービスや技術に触れ、開発資金などをエクイティファイナンスで支援してその成長をサポートするのです。それと同時進行で挑戦していたのは、PEファンド業務の立ち上げです。ゼロからのスタートとあって経営陣にプレゼンを行ったり、M&Aを管轄する部署に説明したりと相応の時間を要し、当初は思うように進みませんでした。

※PEファンド
プライベート・エクイティ・ファンドの略。複数の投資家から集めた資金を未上場企業に投資し、経営支援などを行うことで企業価値を高め、新規株式公開や売却によって利益を得るという仕組みのファンド(投資信託)。

行員インタビューイメージ

周囲を巻き込みプロジェクト完遂

転機が訪れたのは実際に投資を行い、実例を作ったときです。ベンチャーファンドの投資枠の一部を事業承継投資に活用し、お客さまの課題解決につながると実証したことで一気に事業承継ファンド組成への機運が高まり、企画を昇華させることができました。
この成功は、M&Aチームの協力抜きには語れません。それぞれがファンド活用の有用性を理解し、案件の醸成に向けて連携を深めてくれました。一人でできることには限りがありますが、諦めずに周囲に働きかけ、協力を得られてプロジェクトを完遂できたことは、何物にも代えがたい経験です。
京都銀行にはこのように部署間の垣根を越えて連携し、一つのプロジェクトを推進していく企業風土があります。時に支えてもらい、時に支えていけるように、これからも自己研鑽に励みながら組織貢献していきたいと思います。

行員インタビューイメージ

ファンドを活用し、地元に無くてはならない企業を永続させることは、京都銀行の「地域社会の繁栄に奉仕する」という経営理念に資するものと捉えています。そのため、京都フィナンシャルグループ内で黎明期にあるPE投資業務を軌道に乗せ、成長させていくことが今の一番の目標です。個人としてのスキルと専門性を向上させるとともに、チームのレベルアップも図りながら、地銀No.1の実績を目指したいです。

Schedule 1日のスケジュール

8:30 出社

メールを確認後、部内ミーティング。自身の案件の進捗を報告し、情報を共有。

10:30 投資先会議に出席

投資先の営業会議に出席。受注状況や施策の進捗を共有、課題を確認。

12:00 昼食休憩
13:00 事務作業

午前の会議で出た課題を整理し解決策を探索。当日中の還元を目指す。

14:00 銀行本部・営業店とミーティング

銀行本部・営業店の担当者と、新規の投資候補先に対する情報を連携。

15:30 案件協議、日誌作成

案件について部内で協議。その後、この日の日誌を作成。

17:10 退社

OFF SHOT オフショット

家族と非日常体験

休日は家族でデイキャンプや日帰り温泉などに出かけ、心身をリフレッシュ。仕事の活力につながっています。

オフショット