キャッシングの金利はどれくらい?計算方法や利息を最低限に抑えるコツを解説

更新日:2025/02/10
キャッシングの金利はどれくらい?計算方法や利息を最低限に抑えるコツを解説

キャッシングの金利とは、借入金額に対する利息の割合を示すものです。クレジットカードのキャッシング機能やカードローンを利用すると、金利や利用日数に基づいて計算された利息が発生します。そのため、金利の低い商品を選ぶことで、利息の負担を軽減できる可能性があります。

この記事では、キャッシングの金利の相場や決まり方、利息の計算方法、利息を抑えるポイントなどを詳しく解説します。借り入れを検討する際には、金利や利息について正しく理解し、計画的な利用を心がけましょう。

この記事で分かること
  • キャッシングの金利は「利息制限法」により上限が定められている
  • 金利が「割合(%)」を表すのに対し、利息は具体的な「金額(円)」を指す
  • 一般的にはクレジットカードのキャッシング機能よりカードローンのほうが金利が低めに設定されている
飯田道子(いいだみちこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者) 他
飯田 道子

キャッシングの上限金利は法律によって決まっていますが、一般的に消費者金融やクレジットカードのキャッシングに比べて銀行のキャッシングの金利のほうが低い傾向です。お金を借りるときには複数の金融機関の金利を比較し、自分にあった金融機関を選ぶことをおすすめします。

目次

OPEN

キャッシングの金利とは:借入金額に対する利息の割合

キャッシングとは「お金を借り入れること」の総称です。おもにクレジットカードのキャッシング機能やカードローンなどが該当します。

キャッシングの金利は、借入金額に対する利息の割合(年率)をパーセンテージ(%)で示したものです。「年〇〇%」といった形式で表記され、1年間で借りた金額(元金)に対してどれだけの利息が発生するのかを示しています。

クレジットカードのキャッシング機能やカードローンでお金を借りる場合は、必ず利息が発生します。借りた金額(元金)に利息が加算され、これを返済する仕組みです。利息は金利に基づいて計算されるため、金利が高いほど、支払う利息額も多くなります。

あわせて読みたい

カードローンとキャッシングの違いとは|気になる金利・審査・限度額・返済方法を比較

一般的なキャッシングの金利相場

一般的なキャッシングの金利の相場は次のとおりです。

  • クレジットカードのキャッシング機能:年15.0〜年18.0%前後
  • カードローン:年3.0%〜年18.0%前後

クレジットカードのキャッシング機能は、カードローンや住宅ローン、マイカーローン(自動車ローン)などと比較して、金利が高めに設定されています。これは、追加の審査が不要で、無担保かつ最短即日借入に対応しているなど、利便性の高さが優先されているためです。

ただし、実際に適用される金利は審査結果によって決まり、利用者ごとに異なります。

あわせて読みたい

カードローンの金利とは?仕組みや比較方法、計算方法を解説

金利の上限は法律で規制されている

日本では「利息制限法」によって、金利の上限が次のように定められています。

  • 元本が10万円未満:上限年20.0%
  • 元本が10万円以上100万円未満:上限年18.0%
  • 元本が100万円以上:上限年15.0%
利息制限法による上限金利

合法的なキャッシングであれば、この上限を超える金利が設定されることはありません。そのため、利用者にとっては、これらの規制が安心材料となるでしょう。

キャッシングの前に知っておきたい!金利とよく似た用語

金利と似た言葉に「利息」「利率」「実質年率」があります。それぞれの意味を確認しておきましょう。

  • 金利:借入金額に対する利息の割合(年率)
  • 利息:借り入れの対価として支払う金銭
  • 利率:元金に対する利息の割合
  • 実質年率:借り入れの総コストを年率で表したもの

利息とは、借り入れの対価として支払う金銭のことです。キャッシングなどでお金を借りると、借入金額に対して利息が発生します。金利が「割合(%)」を表すのに対し、利息は金利を基に計算された具体的な「金額」を指します。

利率とは、元金に対する利息の割合を指し、金利とほぼ同じ意味で使われる言葉です。商品によっては「利率◯%」や「融資利率◯%」などと表記されることもあります。

実質年率とは、借入時の利息に加え、手数料や諸費用を含めた総コストを年率で表したものです。金利は利息のみを指しますが、実質年率は総合的なコストの指標となります。ただし、クレジットカードのキャッシング機能やカードローンでは、金利に手数料や諸費用が含まれることが多いため、「金利=実質年率」と認識しても問題ありません。

あわせて読みたい

実質年率とは?金利との違いや計算方法、利息を減らす方法をわかりやすく解説

キャッシングの金利が決まる要素

キャッシングの金利は、各金融機関で「年◯%〜年△%」のように範囲が設定されています。実際に適用される金利は、この範囲内で審査によって決まる場合や、借入限度額ごとに定められている場合があります。金利が決まるときのポイントは次の2つです。

借入先や商品の違い

キャッシングの金利は、借入先や商品によって異なります。たとえば、クレジットカードのキャッシング機能はカードローンよりも金利が高めに設定されていることが一般的です。

カードローンの場合は、利用する金融機関によっても金利が異なります。たとえば、消費者金融のカードローンは、年3.0%〜年18.0%程度とやや高めに設定されていることが多いです。その分、最短即日融資が可能など、融資までのスピードが早いことが特徴です。

一方、銀行カードローンは年1.9%〜年14.5%程度など、比較的金利の低い商品が多く見られます。ただし、融資を受けるまでに数日を要することがあるため、急ぎの状況には不向きかもしれません。

※京都銀行では即日融資に対応しておりません。

利用者ごとに審査によって決まる借入限度額

借入限度額とはカードローンなどで借り入れができる金額の上限を指し、利用者ごとに審査によって決まります。一般的には、借入限度額が少ないと金利が高く、借入限度額が多いと金利は低くなります。

例として、京都銀行カードローン<ダイレクト>の借入限度額ごとの金利(借入利率)を見てみましょう。

京都銀行カードローンダイレクトの金利

※2024年12月1日時点

借入限度額が100万円以下の場合、金利(借入利率)は年14.5%となり、借入限度額が大きくなるほど金利が低くなることがわかります。

あわせて読みたい

クレジットカードのキャッシング枠とは|限度額の確認と増額・減額の設定方法を解説

キャッシングの利息計算方法

キャッシングで借り入れをする際、「借りたお金に対する利用料」として利息が発生します。利息の計算方法を理解することで、返済計画を立てやすくなります。

利息の計算方法は次のとおりです。

利息の計算方法は利息=借入金額×金利×利用日数×365日

※具体的な計算方法は金融機関によって異なります

たとえば、100万円を金利年10%で1年間(365日)借り入れた場合の利息は10万円です。

キャッシングの利息は「借入金額」「金利」「利用日数」の3つの要素で決まります。特に金利が高い場合、支払う利息も増えるため、利用前に金利条件をしっかり確認することが重要です。

また、利用日数も利息額に大きく影響します。キャッシングの利息は利用日数に応じて日割りで計算されるため、早めに返済することで利息を抑えることができます。

キャッシングの利息額がいくらになるか返済シミュレーションをしよう

キャッシングを利用する際は、金利や月々の返済額、利用日数が、利息額にどのように影響するかを返済シミュレーションで確認すること大切です。

金利が年18.0%のクレジットカードのキャッシング機能と、年14.5%のカードローンで50万円を借り入れて、毎月3万円返済した場合の利息額を比較してみましょう。

50万円を借り入れた場合の利息額
50万円借り入れた場合のシミュレーション結果

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。

返済シミュレーションの結果を見ると、月々の返済額は同じでも、カードローンのほうが利息額が約1万8,000円抑えられることがわかります。

キャッシングの利息に関する注意点

キャッシングの利息は、金利だけでなく利用日数にも大きく影響します。利息は利用日数が長くなるほど増加するため、短期間で返済すれば利息を抑えられます。一方、返済が長期化すると支払う利息が増えるため注意が必要です。

適用金利が低い場合でも、利用期間が長引けば最終的な利息額が増える可能性があります。キャッシングを利用する際は、金利が低い金融機関を選ぶだけでなく、利用期間を長期化させないことも心がけましょう。

利息を抑えてキャッシングを利用するポイント

ここでは、キャッシング利用前や利用中にできる、利息を抑えるためのポイントを紹介します。

まとまった額の借り入れならカードローンを利用する

一般的には、クレジットカードのキャッシング機能よりも、カードローンの金利のほうが低めに設定されています。たとえば、クレジットカードのキャッシング機能は一般的に年15.0%〜年18.0%ですが、カードローンでは年3.0%〜年15.0%の商品が多いです。

金利の差は利用金額が大きいほど利息に大きく影響します。まとまった金額を長期間借りたい場合は、カードローンを選ぶことで利息の負担が軽減されるでしょう。

上限金利を比較して、金利の低いカードローンを選ぶ

カードローンの金利は、通常「年◯%(下限金利)〜年△%(上限金利)」のように幅をもたせて表示されています。たとえば、京都銀行のカードローンは「年1.9%〜年14.5%」と表記されていますが、借入限度額が100万円以下の場合は、上限金利の年14.5%が適用されます。

低金利のカードローンを選ぼうとすると下限金利に注目しがちになりますが、下限金利が適用されるケースは少ないため、上限金利に注目して選ぶことが大切です。

また、消費者金融よりも銀行カードローンのほうが上限金利が低い傾向にあります。利息を抑えるためには、銀行カードローンを選ぶこともひとつの選択肢になるでしょう。

繰り上げ返済をして、返済期間を短くする

毎月最低返済額だけを支払い続けると、返済期間が長引き、利息が増える原因になるため注意が必要です。利息は日割りで計算されるため、返済期間を短くすることで支払う利息を抑えることが可能です。

たとえば、ボーナスや余裕があるときに繰り上げ返済を行うことで、元金を減らし利息を軽減できます。

繰り上げ返済の仕組み

ただし、繰り上げ返済をした月でも毎月の返済(約定返済)が必要になるため、その返済額も考慮して無理のない範囲で行うことが重要です。

追加借入を必要最小限にする

借入金額が大きくなるほど利息も増えるため、本当に必要な金額だけを借りることが大切です。特に、キャッシング機能やカードローンは借入限度額内で繰り返し借り入れができるため、必要以上に借りてしまうリスクがあるため注意が必要です。借りすぎを防ぐことが、利息の負担を抑えることにつながります。

利息を抑えるなら京都銀行カードローン<ダイレクト>

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、京都銀行が提供している入会金・年会費が無料のカードローンです。仮審査時には京都銀行の口座がなくても申し込めます。
※別途、正式審査のお申込みまでに普通預金口座のご開設が必要となります。

京都銀行の借入利率は年1.9%〜年14.5%

借入利率は年1.9%〜年14.5%です。

京都銀行カードローンダイレクトの金利

※2024年12月1日時点

実際に適用される借入利率は借入限度額によって異なり、たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%です。一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、京都銀行は借入利率の上限が年14.5%のため、比較的低いといえます。

申込みから契約までWEBで完結!

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、24時間365日申込みが可能です。申込方法は次のとおりです。

申し込みから申し込みまでの流れ

京都銀行のキャッシュカードで京都銀行ATMやコンビニATMで借り入れができ、専用のローンカードは発行されません。また、京銀アプリでも借り入れができます。

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

キャッシングの金利に関するよくある質問

Q.キャッシングの金利はどれくらいですか?

A.

キャッシングの金利は借入先によって異なりますが、一般的には年15.0%〜年18.0%が多いです。銀行カードローンでは、年3.0%〜年15.0%程度の商品もあります。

また、実際の金利は借入限度額により異なり、利用者ごとに審査によって決まります。

Q.10万円を年15.0%の金利で借りたら、いくら利息がつきますか?

A.

借入期間を30日間とした場合の利息は、次の計算式で算出できます。


10万円 × 年15.0% × 30日 ÷ 365日 = 1,232円

したがって、10万円を年15.0%で30日借りた場合の利息は1,232円です。

Q.キャッシングの借入残高を1ヵ月ですべて返した場合、利息はいくらになりますか?

A.

キャッシングで借り入れをして1ヵ月(30日間)で完済した場合の利息は、金利や借入残高によって異なります。たとえば、金利年18.0%で30万円借りた場合の計算式は次のとおりです。

30万円 × 年18.0% × 30日 ÷ 365日 = 4,438円

この場合、利息は4,438円となります。

Q.海外キャッシングの利息の計算方法を教えてください

A.

海外キャッシングの利息も日割りで計算されるため、基本的な計算式は国内でのキャッシングと同じです。ただし、利用するクレジットカードの金融機関によっては為替手数料やATM手数料がかかるため、トータルコストが増加する点に注意が必要です。