銀行カードローンの審査は厳しい?確認内容や必要書類、通らない原因を解説

更新日:2025/06/20
銀行カードローンの審査は厳しい?確認内容や必要書類、通らない原因

銀行カードローンを利用する際には、必ず審査が実施されます。審査では、申込者にとって無理のない借り入れかどうかを判断するために、返済能力が確認されます

審査基準はどの銀行でも公表されておらず、審査に通過しなかった場合でも、その理由が通知されることもありません。ただし、審査に通過しない場合は考えられる要因を把握することで、状況の改善につながり、次回申込時の審査に通過する可能性を高めることは期待できます。

この記事では、銀行カードローンの審査で確認される代表的な項目や審査の流れ、審査に通過しない場合に考えられる原因などを詳しく解説します。

この記事で分かること
  • 銀行カードローンの審査基準や審査通過率は公開されていない
  • 審査で確認される代表的な項目には「属性情報」「信用情報」「借入状況」がある
  • 審査に通過するためには、申込時の情報を正確に入力することが重要
監修者
飯田道子(いいだみちこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者) 他
飯田 道子

カードローンの審査は、必ず返済できるか見極めるために行うものです。いずれの金融機関においても審査基準は非公開ですが、「属性情報」「信用情報」「借入状況」などが考慮されます。カードローンを選ぶときには、自分のこだわりポイントを優先しましょう。金利の低さを重視するなら銀行カードローンを検討してみてください。

目次

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銀行カードローンの審査基準と確認される項目

銀行カードローンの審査では、申込者が「確実に返済できるかどうか」「申込者にとって無理のない借り入れかどうか」を判断するために、さまざまな項目が確認されます。ただし、具体的な確認項目や審査基準、審査通過率はどの金融機関でも公開されていないため、あらかじめ審査に通過するかどうかを知ることはできません。

審査時に確認される代表的な項目としては「属性情報」「信用情報」「借入状況」があげられますが、実際にはその他の情報も含めて、総合的に判断されます。

審査で確認される代表的な項目

ここでは、それぞれの項目について詳しく解説します。

属性情報:年収や職業など申込者自身の情報

属性情報とは、申込者個人の基本的な情報であり、返済能力や収入の安定性を判断するために重要な情報です。

属性情報の例

  • 年齢
  • 就業形態(公務員、正社員、契約社員、アルバイトなど)
  • 勤務先情報(勤務先の規模など)
  • 勤続年数(入社年月日)
  • 年収
  • 家族構成(扶養家族の有無など)
  • 住まい(持家、賃貸、寮など)
  • 家賃・住宅ローン返済額

信用情報:過去の借り入れ・返済履歴に関する情報

信用情報は、クレジットやローンの契約・利用状況などに関する情報のことで、客観的な取引事実を記録した個人情報です。これまでの借り入れや返済の履歴に関する情報は信用情報機関に記録されており、申込者の同意を得たうえで審査時に確認されます

信用情報の例

  • クレジットカードやローンの契約内容(申込日、ローン種類など)
  • 借入金額
  • 利用残高
  • 返済の遅延の有無
  • 過去の事故情報(自己破産、債務整理など)

信用情報機関とは、加盟する金融機関から提供される信用情報を管理し、必要に応じてその情報を金融機関へ提供する機関のことです。

信用情報機関・金融機関・申込者の関係

借入状況

借入状況とは、現在他社で借り入れをしているかどうか、またその借入金額がどの程度かといった内容のことです。これらを確認する理由は、申込者がすでに過剰な借り入れをしている場合、今後の返済に支障をきたすおそれがあるためです。

すでに複数のローンを利用している場合や、年収に対して借入金額が多すぎる場合には、返済能力に不安があると判断され、審査に通りにくくなることがあります。

銀行カードローンで審査が必ず行われる理由

銀行をはじめとする金融機関からお金を借りる際には、必ず審査が実施されます。これは、「申込者にとって過度な借り入れとなっていないか」「確実に返済できるかどうか」を判断するためです。

申込者の年収や勤務状況、信用情報、他社からの借入状況など、さまざまな情報が総合的にチェックされます。これにより、金融機関は申込者の返済能力や信用力を見極め、過剰な貸し付けによる多重債務者の発生を未然に防ぐことができます。

銀行カードローン審査の流れ【5ステップ】

銀行カードローンの審査は、おもに次のような流れで行われます。

銀行カードローンの流れ

1.申込み(WEB・アプリ・店舗など)

銀行カードローンの申込方法は銀行によって異なりますが、スマホやパソコンを使ってインターネット経由で24時間いつでも可能なことが多いです。銀行によっては、アプリや電話での申込みにも対応しています。

申込時には、氏名や年齢、住所、勤務先、年収などの基本情報に加え、借入希望額や他社借入などの情報を入力します。この段階で情報の誤りや入力ミスがあると、審査に影響する可能性があるため、正確に入力することが重要です。

2.仮審査(申請内容の確認)

申込みが完了すると、申込者の同意を得たうえで信用情報機関にて信用情報が照会され、仮審査が行われます。仮審査は、申込時に入力した情報をもとに、一定の基準を満たしているかどうかを簡易的に確認する審査です

仮審査に通過すると本審査に進むため、仮審査を通過したからといって、必ずしも契約できるわけではありません。

3.本審査(本人確認書類の確認)

本審査では、仮審査よりもさらに詳しく申込者の情報が確認されます

書類提出のタイミングは銀行によって異なりますが、本審査のタイミングで本人確認書類や収入証明書類の提出が求められることもあります。本審査では信用情報と提出書類などをもとに総合的に審査が行われるのが一般的です。

4.在籍確認

銀行カードローンの審査では審査の一環で在籍確認を実施します。在籍確認とは、申込者が申告した勤務先で実際に働いているかを電話で確認することです。

ただし、提出書類などから信用力があると判断された場合や、すでに銀行と取引のある顧客である場合など、在籍確認が省略されることもあります。

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5.審査結果の通知と契約

すべての審査が完了すると、審査結果がメールなどで通知されます。審査に通過した場合は、そのまま契約手続きに進む流れです。

最近では、契約手続きをオンラインで完結できる銀行も増えており、来店不要で借り入れを開始できることが多いです。契約後はローンカードが郵送で届くこともありますが、銀行によっては、専用のローンカード使わずにアプリやキャッシュカードを使って提携ATMから借り入れができることもあります。

銀行カードローンは即日融資に対応していないことが多いため、急ぎで資金が必要な場合は日数に余裕を持って申込みを行うことが大切です。
※京都銀行では即日融資に対応しておりません。

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銀行カードローンの審査に必要な書類

申込みの際には、申込者の身元や現住所などを確認するために、本人確認書類の提出が必要です。

本人確認書類の例

  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • パスポート
  • 個人番号カード
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 各種福祉手帳 など

借り入れたい金額によっては収入証明書類の提出も求められます。たとえば京都銀行では、申込金額が50万円を超える場合に、源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書類の提出をお願いしています。

収入証明書類の例

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書+賞与明細書
  • 税額通知書
  • 所得証明書
  • 確定申告書 など

審査や融資の手続きをスムーズに進めるためにも、必要書類は早めに用意しておきましょう。

銀行カードローンの審査期間

銀行カードローンの審査期間は、申込先の銀行や申込方法などによって異なります。

審査にかかる一般的な日数は、次のとおりです。

仮審査結果の通知:最短即日〜1営業日
本審査完了まで:3営業日程度
カード発行・郵送含む全体の所要日数:1週間前後

なかには、本審査の結果を最短即日で通知する銀行もありますが、申込みのタイミングや審査の状況によっては通常より時間かかかることもあります

たとえば、京都銀行カードローン<ダイレクト>の場合、仮審査は最短即日、借り入れまでには最短3営業日を要します。

銀行カードローンの審査に通らない原因

銀行は審査結果の詳細を開示していないため、審査に通らない明確な原因を知ることはできません。考えられる理由としては、おもに次の4つがあります。

信用情報に不利な履歴がある(金融事故や遅延歴)

カードローンの審査では、申込者の信用情報が確認されます。信用情報とは、クレジットやローンの契約・利用状況などに関する情報のことで、客観的な取引事実を記録した個人情報のことです。

過去に支払いの遅れや長期滞納、債務整理、自己破産などの履歴がある場合は、信用力に問題があると判断され、審査に通らない可能性が高くなります

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他社借入の件数や残高が多い

銀行カードローンの審査では「申込者にとって過度な借り入れとなっていないか」「確実に返済できるかどうか」が確認されます。そのため、すでに他の金融機関から複数の借り入れをしている場合、審査で不利になるかもしれません

特に、借入件数が多かったり、借入金額の総額が収入に対して高額だったりすると、「これ以上の貸し付けはリスクが高い」と判断され、審査に通らない可能性があります。

収入や勤務状況が不安定

収入や勤務状況は、無理なく返済できるかどうかを判断するための重要な項目となります。実際に、銀行カードローンでは「安定かつ継続した収入のあること」を申込条件としていることが多いです。

年収が低い場合や転職した直後の場合、短期離職を繰り返している場合は、「安定かつ継続した収入が見込めない」と判断され、審査に通らない可能性が高まります。また、アルバイトやパート、自営業などの非正規雇用は、正社員と比べて信用力が低いと見なされることもあるため、審査で不利になるかもしれません。

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申込情報の虚偽や誤りがある

申込時に入力する情報は、すべて審査対象となる重要なデータです。年収や勤務先、居住状況などに虚偽の内容が含まれていたり、入力ミスがあったりすると、審査に影響する可能性があります。

たとえば、実際の年収とかけ離れた金額を入力し、収入証明書類の記載と不一致が生じると、審査に通過しない、あるいは再審査となる可能性があります

審査書類との整合性や信頼性を高めるためにも、正確な情報を入力することが重要です。

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銀行カードローンの審査に通るためのポイント

銀行カードローンの審査に通過するために意識したいポイントは、次の4つです。

正確な情報で申し込む

申込情報の誤りが審査に通過しない原因となる場合があるため、正確な情報で申し込むことが重要です。

特に、勤務先の電話番号は在籍確認にも使用されるため、誤りがないように入力する必要があります。勤務先のWEBサイトなどで確認し、コピー&ペーストをすると、間違えにくくなります。年収は源泉徴収票や確定申告書などを確認しながら、慎重に入力しましょう。

他社借入を整理しておく

銀行カードローンの審査では、申込者の借入状況が確認されます。すでに複数の金融機関から借り入れをしている場合「返済能力に不安がある」「過度な借り入れとなる可能性がある」と判断され、審査に通りにくくなることがあります。

可能であれば、不要なクレジットカードやローンは解約し、借入件数をできるだけ減らすことが望ましいです。利用していないカードローンも審査に影響する場合があるため、不要であれば解約を検討しましょう。

クレジットカードやローンの返済を遅れず行う

過去のクレジットカードやローンの返済履歴は信用情報に記録され、審査時に確認されます。返済に遅れた記録があると、マイナス評価につながる可能性があるため、決められた期日に返済することが大切です。

また、スマホ端末の分割払いや、クレジットカード払いにしている電気代などの公共料金の支払状況も、信用情報に記録されます。これらも、支払いの遅延がないよう注意しましょう。

在籍確認の対策をしておく

銀行カードローンでは、申込者が申告した勤務先に本当に在籍しているかを確認するため、電話での在籍確認を実施することが一般的です。この電話がつながらない、または対応できない場合、審査に時間がかかったり、申込不可となったりする可能性があります。そのため、つながりやすい勤務先の電話番号を申告しておくことが重要です。

また、在籍確認の電話は、基本的に担当者の個人名でかけられるため、職場にカードローンの申込みだと知られる可能性は低いです。とはいえ、自分以外が電話を受ける可能性がある場合は、あらかじめ「自分宛に電話があるかもしれない」と伝えておくと、スムーズに対応してもらえることはあるでしょう。

銀行カードローン審査に落ちた場合の対処法

銀行カードローンの審査に通過しなかった場合の対処法は次の4つです。

審査に落ちた原因を分析する

まずは、なぜ審査に落ちたのかを客観的に振り返ることが大切です。

銀行から具体的な理由が通知されることはありませんが、考えられる要因としては次のようなものがあります。

  • 他社借入が多すぎなかったか
  • 返済の遅延など、信用情報に問題はなかったか
  • 収入や勤務状況に不安定さはなかったか
  • 申告した情報に誤りはなかったか など

また、信用情報機関にインターネットまたは郵送で情報開示をして、自分の信用情報を確認することも可能です。情報開示には手数料がかかりますが、原因となり得る情報を知るための有効な手段となります。

他社のカードローンも検討する

カードローンの審査基準は金融機関ごとに異なるため、他社のカードローンに申し込むことも検討するのもひとつの手段です。

消費者金融のカードローンは即日融資に対応していることが多いため、資金調達を急いでいる場合に有効な手段です。ただし、銀行カードローンに比べて金利が高めの傾向があるため、申込前に確認しておきましょう。

一定期間を空けてから再度申込みをする

カードローンに申し込んだ事実は信用情報機関に登録されるため、審査に落ちた直後に申し込むことは避けましょう。短期間に複数のカードローンの申込履歴があると、審査に通りにくくなる可能性があるためです。

信用情報には、ローンの申込み情報が6ヵ月間記録されるとされているため、再度申し込むまでに少なくとも6ヵ月は空けることが理想です。その間に、可能な限り借り入れを整理し、信用情報の回復を目指しましょう。

クレジットやローンの返済状況を改善する

返済の遅延などのマイナスな情報が信用情報に記録されている場合、その記録が解消されるまでは審査に通過するのが難しくなります。信用情報に記録される異動情報(支払遅延や債務整理などの情報)は、完済後も5年間記録として残るとされています

現在の支払いを契約通り行い、過去の遅延の情報が解消されてから再度申込みをすることで、審査に通過する可能性が高まるでしょう。

借り入れを検討するなら京都銀行カードローン<ダイレクト>が便利

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、京都銀行が提供している入会金・年会費が0円のカードローンです。
京都銀行の口座がなくても仮審査の申込みができます。
※別途、正式審査のお申込みまでに普通預金口座のご開設が必要となります。
※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。

借入利率は年1.9%〜年14.5%

京都銀行カードローン<ダイレクト>の借入利率は、年1.9%〜年14.5%です。実際に適用される借入利率は借入限度額によって異なります。

京都銀行カードローンダイレクトの借り入れ利率

※2025年4月1日時点

たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%となります

一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、京都銀行は借入利率の上限が年14.5%と比較的低いといえます。

申込みから契約までWEBで完結!

京都銀行カードローンダイレクトの申込みの流れ

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、パソコンやスマートフォンで24時間365日申込可能です。

キャッシュカード一体型のカードローンですので、京都銀行のキャッシュカードをお持ちの方であれば、契約後すぐに借り入れができます。また、スマホアプリでも借り入れが可能です。

申込みには本人確認書類が必要です。

本人確認書類の例

  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • パスポート
  • 個人番号カード
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 各種福祉手帳 など

京都銀行では、申込金額が50万円を超える場合に、源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書類の提出をお願いしています。

収入証明書類の例

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書+賞与明細書
  • 税額通知書
  • 所得証明書
  • 確定申告書 など

毎月の返済額は2,000円から。繰り上げ返済も可能

毎月の返済額は当月約定返済日の前日時点における借入残高に応じて決まり、京都銀行では最低で2,000円からの返済が可能です。
※借入残高が2千円以上、10万円以下の場合の返済額です。

資金に余裕がある場合などで、約定返済に追加して返済を希望する場合は「繰り上げ返済(任意返済)」も可能です。

返済シミュレーションで返済計画を立てよう

「カードローンご返済シミュレーション」では、借入金額と返済月数(返済回数)、借入利率を入力することで、利息額、毎月の返済額、返済総額、返済期間の目安がわかり、返済の見通しを立てられます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

無理なく計画的に利用するためにも、事前に返済スケジュールを確認しておきましょう

銀行カードローンの審査に関するよくある質問

Q.銀行カードローンの審査基準は厳しいですか?

A.

審査基準はどの金融機関でも公表されていないため、「銀行の審査が厳しい」と一概にはいえません。ただし、消費者金融や信販会社のカードローンと比べて、審査期間は長めの傾向があります。

Q.審査なしで借りられる銀行カードローンはありますか?

A.

審査なしで借り入れができる銀行カードローンは存在しません。銀行法に基づき、申込者の返済能力を審査することが義務付けられているためです。

Q.即日審査の銀行カードローンはありますか?

A.

銀行によっては最短即日で審査結果を通知することもありますが、銀行カードローンは仮審査と本審査を行うため、本審査完了まで3営業日程度要することが一般的です。即日での借り入れを希望する場合は、消費者金融など他の金融機関の利用を検討するとよいかもしれません。
※京都銀行では即日融資に対応しておりません。

Q.銀行カードローンと消費者金融カードローンの審査の違いは何ですか?

A.

銀行カードローンは審査に一定の日数を要する場合がありますが、消費者金融のカードローンは、即日融資に対応しているケースが多い点がおもな違いです。