クレジットカードのリボ払いの手数料はいくら?計算方法と負担を減らす方法を解説

更新日:2025/06/20
クレジットカードのリボ払いの手数料はいくら?計算方法と負担を減らす方法を解説

クレジットカードのショッピングリボ払いは、利用回数や利用金額にかかわらず、毎月の支払金額が一定になる支払方法で、上手に活用できれば家計を管理しやすくなるメリットがあります。

ただし、リボ払いの利用には手数料を支払う必要があります。手数料の割合は年15.0%〜年18.0%と、カードローンよりも高い傾向で、利用の仕方によっては手数料負担が大きくなる可能性があります。

そこで、リボ払いの手数料の仕組みや計算方法を解説したうえで、リボ払いの支払負担が大きく感じる理由やリボ払いの利用残高を早く減らすための方法を紹介します。

この記事で分かること
  • リボ払いは、上手に活用すれば家計を管理しやすくなる支払方法だが、金利がやや高め
  • リボ払いの手数料は、各クレジットカード会社が提供するシミュレーションを活用すると把握しやすい
  • リボ払いの手数料負担を減らすには、繰り上げ返済の活用などによって利用残高を早く減らすことが重要
監修者
飯田道子(いいだみちこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者) 他
飯田 道子

リボ払いは毎月の支払額が一定額になるため、クレジットカードを使い過ぎてしまったときなどの支払額を一時的に減らすのにも役立ちます。便利な反面、クレジットカードの利用残高が増えすぎてしまうことも。リボ払いは高い金利が適用されていることもあるため、使い過ぎず、早めに利用残高を減らすことを心がけるとよいでしょう。

目次

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リボ払いとは毎月の支払金額を一定にする支払方法

リボ払いとは、クレジットカードの利用回数や利用金額にかかわらず、毎月の支払金額が一定になる支払方法のことです。

リボ払いとは毎月の支払金額を一定にする支払い方法

手数料を支払う必要はありますが、毎月の支払金額が一定になることから、家計を管理しやすくなる特徴があります。

リボ払いの利用方法は、次の4通りです。

  1. すべての会計がリボ払いになるようにカード会員専用WEBサイトやアプリで設定する
  2. リボ払い専用クレジットカードを利用する
  3. 会計時に指定する
  4. カード会員専用WEBサイトやアプリであとから指定する

すべての支払いをリボ払いにすることも可能ですが、一部の支払いをリボ払いに設定することも可能です。その場合は、毎月の支払金額が増減します。

リボ払いと分割払いの違い

クレジットカードの支払方法として、リボ払いと混同しやすい「分割払い」があります。

分割払いとは、商品やサービスの購入時に、指定した回数で分割して支払っていく方法のことです。リボ払いでは「毎月支払う一定の金額」を、分割払いでは「分割する回数」を決めることが大きな違いです。

リボ払いと分割払いの違い

リボ払い・分割払いともに、利用時には手数料がかかります。

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リボ払いの手数料の計算方法

リボ払いの手数料は、次の計算式で計算できます。

リボ払いの手数料=利用残高×金利×利用日数÷365日(※)

※うるう年の場合は366日

金利は、クレジットカード会社によって異なりますが、年15.0%〜年18.0%が一般的です。

リボ払いにかかる手数料は、上記の計算式を使えば電卓などで計算できますが、利用残高や利用日数などの計算条件が毎月変動するため、正しく把握することは難しいでしょう。

リボ払いの手数料を把握するには、クレジットカード会社のWEBサイトにある「リボ払いシミュレーション」を活用するのがおすすめです。

リボ払いシミュレーションでは、利用残高や金利、毎月の支払金額などを入力するだけで、支払期間(支払回数)や手数料合計、支払総額などの目安を確認できるため、計算式に当てはめるよりも簡単に計算できます。

なお、シミュレーションであるため、あくまでも簡易的な試算結果であることを理解しておきましょう。

リボ払いをしたときの手数料・支払いのシミュレーション

ここからはリボ払いをしたときの手数料のシミュレーションをしていきましょう。

10万円の利用残高がある場合

金利が年15.0%のリボ払いで10万円を使って毎月1万円ずつ支払う場合、手数料額は約7,000円になります。

支払元金 100,000円
金利 年15.0%
毎月の支払元金 10,000円
支払手数料 6,689円
支払総額 106,689円

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のお支払金額やお支払期間と異なる場合があります。

50万円の利用残高がある場合

金利が年15.0%のリボ払いで50万円を使って毎月3万円ずつ支払う場合、手数料額は約54,000円になります。

支払元金 500,000円
金利 年15.0%
毎月の支払元金 30,000円
支払手数料 54,288円
支払総額 554,288円

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のお支払金額やお支払期間と異なる場合があります。

100万円の利用残高がある場合

金利が年15.0%のリボ払いで100万円を使って毎月5万円ずつ支払う場合、手数料額は約13万円になります。

支払元金 1,000,000円
金利 年15.0%
毎月の支払元金 50,000円
支払手数料 129,355円
支払総額 1,129,355円

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のお支払金額やお支払期間と異なる場合があります。

リボ払いの負担が大きく感じる理由

「リボ払いの利用には手数料が高額で負担が大きい」というイメージを持っている人もいるでしょう。

リボ払いの負担が大きく感じる理由には、金利の高さや利用頻度などが挙げられます。

金利が高めで手数料の負担を感じやすい

リボ払いの負担が大きく感じる理由の1つ目は、金利の高さが挙げられます。

ショッピングリボ払いの金利は、クレジットカードによって異なりますが、一般的に年15.0〜年18.0%です。カードローンを利用したほうが、低い金利が適用される場合があります。

たとえば、リボ払いの金利が年18.0%でカードローンが年15.0%だった場合は、リボ払いを利用して商品を購入するよりも、カードローンで借り入れたお金で商品を購入し、返済するほうが支払う利息が少なくなることもあるでしょう。

利用金額や支払回数が同じ場合は、金利が高くなるほど支払う手数料が増えるため、リボ払いを利用する際は金利を把握することが重要です。

リボ払いの利用頻度が高い

リボ払いの負担が大きく感じる理由の2つ目は、利用頻度の高さが考えられます。

リボ払いは、毎月の支払負担を軽減できる便利な支払方法であるがゆえに、高い頻度で利用することも考えられます。

毎月の支払金額が一定であるにもかかわらず、高い頻度で利用すると利用残高が増えていきます。リボ払いの手数料は、利用残高に対して発生するため、場合によっては元金の返済が進まず、手数料負担が増えていく可能性があります。

リボ払いの利用残高を早く減らす方法

リボ払いの利用残高を早く減らすには、次の方法を検討してみましょう。

  • クレジットカード払いをやめる
  • 繰り上げ返済をする
  • 一括返済をする
  • 金利が低いローンに借り換える

クレジットカード払いをやめる

リボ払いの利用残高を早く減らすには、クレジットカードの利用方法を見直すことも方法のひとつです。

たとえば、支払いのすべてが自動でリボ払いになる「自動リボ設定」を解除して、今後は一括払いのみを利用したり、クレジットカードの利用自体をやめたりするとよいでしょう。

自動リボ設定を解除して今後のリボ払いをやめれば、利用残高の増加を防げるため、手数料負担の拡大を防げます。ただし、リボの利用残高がなくなるまでリボの支払いが続く点と、新たに一括払いを利用すると支払金額が増える点に注意が必要です。

クレジットカードの利用自体をやめるのは「つい使いすぎてしまう」といった人に効果的です。クレジットカード払いそのものをやめて現金払いに切り替えることで、支出を感覚的にも把握しやすくなり、無駄遣いを抑える効果が期待できます。

繰り上げ返済をする

繰り上げ返済(任意返済)とは、約定返済(毎月の返済)とは別に、任意のタイミングで自由に決めた金額を返済する方法です。リボ払いの場合は、毎月の支払いとは別に追加で支払うことを指します。

臨時収入があったときなど金銭的に余裕ができたときには、利用残高の一部の繰り上げ返済を検討するとよいでしょう。

繰り上げ返済を活用すれば、手数料負担を軽減できたり、利用残高の支払いが完了するまでの期間を短縮できたりする可能性があります。

なお繰り上げ返済はあくまでも金銭的な余裕があるときだけ行うとよいでしょう。無理に繰り上げ返済を行うと、その他の支払いや返済ができなくなる可能性があります。

一括返済をする

一括返済とは、その時点の利用残高をすべて返済することです。

一括返済では、今ある利用残高をすべて支払うことになるため、繰り上げ返済よりも手数料負担の軽減や支払期間の短縮を期待できます。

ただし、繰り上げ返済同様に、一括返済後にその他の支払いや返済が困難にならない状況でのみ行いましょう。

また、一括返済後は、リボ払いの利用をできるだけ避けるとよいでしょう。

金利が低いローンに借り換える

リボ払いの利用残高を早く減らすには、カードローンなどの金利が低いローンに借り換えることも手段のひとつです。

借り換えによって金利が下がれば、手数料の負担を軽減できる可能性があります。

たとえば、金利が年18.0%のリボ払い利用残高10万円を、金利が年15.0%のカードローンに借り換えるだけで、毎月の支払元金が同じであれば、約1,000円の手数料負担を軽減できます。

利用残高が多いうちに借り換えれば、さらなる手数料負担の削減が期待できるでしょう。

金利のシミュレーション

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のお支払金額やお支払期間と異なる場合があります。

リボ払いからカードローンに借り換える手順は、次のとおりです。

  1. カードローンに申し込む
  2. 審査に通過して契約する
  3. リボ払いを一括返済できる金額を借りる
  4. カードローンで借りたお金を使ってクレジットカードのリボ払いを一括返済する
  5. カードローンの返済をしていく

借換後は、リボ払いの今後の利用や、カードローンでの追加借り入れをできるだけ避けましょう。リボ払いやカードローンの追加借り入れを行うと、借り換えによって負担を軽減できた手数料または利息が増えてしまいます。

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リボ払いの負担が大きくて支払いが困難なときの対処法

リボ払いを長年利用し続けた結果、手数料が高額になり元金がまったく減っていない方や、複数のクレジットカードでリボ払いを利用している方など、支払いが困難な状況が続いている方もいるでしょう。

支払負担を軽減したくても、繰り上げ返済や一括返済などの対応が難しいときは、1人で悩まずに、弁護士などの専門家や相談窓口を利用しましょう。

相談をすることで、収入や支払状況などに応じた支払計画を立ててもらえたり、必要に応じて債務整理など対応先を紹介してもらえたりすることが可能です。

全国の財務局多重債務相談窓口 お問い合わせ先

リボ払いの借り換えにも。京都銀行カードローン<ダイレクト>

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、京都銀行が提供している入会金・年会費が無料のカードローンです。

24時間365日申込みが可能で、仮審査時には京都銀行の口座がなくても申し込めます。
※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。
※別途、正式審査のお申込みまでに普通預金口座のご開設が必要となります。

借入利率は年1.9%〜年14.5%

京都銀行カードローン<ダイレクト>の借入利率(金利)は年1.9%〜年14.5%です。一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、京都銀行は借入利率の上限が年14.5%と比較的低いといえます。

リボ払いの利用残高の一括返済をしたい場合は、金利がより低いカードローンに借り換えをするのもよいでしょう。

一般的に、カードローンは、審査によって決められた借入限度額が高いほど金利が低くなるため、リボ払いや分割払いの金利よりもさらに低い金利が適用される可能性があります。

申込みから契約までWEB完結

京都銀行カードローン<ダイレクト>は、24時間365日WEB申込みが可能です。

京都銀行カードローンダイレクトの申込みの流れ

申込みページまたは京都銀行カードローン<ダイレクト>専用ダイヤルへのお電話で仮申込後、仮審査の結果をメールまたは電話でご連絡します。

仮審査の通過後は、ご案内メールに従って必要書類をアップロードすることで正式審査の手続きに進み、審査通過後、WEB上でご契約のお手続きが可能です。

ご契約手続き完了後は、京都銀行のキャッシュカードにより、京都銀行ATMやコンビニATMから借り入れができるようになります。また、京銀アプリにカードローン口座を登録すると、アプリ上でも借り入れ・返済などのカードローンサービスを利用できます。

申込前に返済シミュレーションを行おう

返済のイメージを明確に持って返済計画を立てるためにも、申込前に返済シミュレーションをしておきましょう。

京都銀行カードローン<ダイレクト>の返済シミュレーションでは、借りたい金額や毎月の返済額(または返済回数)、借入利率を入力するだけで返済のシミュレーションができます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

返済額や返済期間をチェックシミュレーションはこちら

リボ払いの手数料に関するよくある質問

Q.リボ払いの手数料の計算方法を教えてください

A.

リボ払い手数料は、利用残高×金利×利用日数÷365日(※)で計算できます。
※うるう年の場合は366日

なお、計算式での計算も可能ですが、各クレジットカード会社が提供している「リボ払いシミュレーション」を活用することで、より簡単に手数料を計算できます。

クレジットカード会社によって金利や支払方式が異なるため、より詳細なシミュレーションを行いたい場合は、契約先のクレジットカード会社が提供するシミュレーションを活用するとよいでしょう。

Q.リボ払いのデメリットを教えてください

A.

リボ払いを利用するデメリットは、手数料がかかることです。

カードローンを利用するよりも高い金利が適用されている場合もあり、長期間利用すると手数料が高額になる可能性があります。

リボ払いの手数料は利用残高に対してかかるため、利用予定金額が多い場合は、カードローンを利用して借り入れたほうが、支払う利息を抑えられる可能性があります。

Q.リボ払いの手数料を減らす方法はありますか?

A.

リボ払いの手数料負担を減らすには、利用残高を早く減らすことが重要です。リボ払いの利用残高を早く減らすには、次の4つの方法が挙げられます。


  • クレジットカード払いをやめる
  • 繰り上げ返済をする
  • 一括返済をする
  • 金利が低いローンに借り換える

それぞれの方法の詳細は「リボ払いの利用残高を早く減らす方法」で確認してください。