携帯代・スマホ代が支払えないとどうなるのか?滞納のリスク・強制解約までの日数

携帯代・スマホ代を支払えないと、まずは請求書(払込票)が自宅に届きます。それでも支払わない場合は、利用停止、さらに強制解約となります。すぐに携帯が利用できなくなるわけではありません。
ただし、支払わない期間が続くと、損害遅延金が発生し、支払うべき金額よりも多くの金額を支払わなければならなくなったり、携帯の新規契約ができなくなったりする可能性があります。
支払えない状況から脱するためにも、携帯代を支払えないことによるリスクや支払えないときの対処法、携帯代の負担を軽減する方法を押さえておきましょう。
- 携帯代を支払えないからといって、すぐに利用停止や強制解約になるわけではない
- 携帯代が支払えない期間が続くと、遅延損害金により支払金額が増えたり、携帯の新規契約ができなくなったりする
- 携帯が使えなくならないうちにお金を借りたり、支払負担を軽減したりすることが大切
目次
OPEN携帯代・スマホ代の支払い遅れから強制解約までの流れ
携帯代の支払いが遅れると、最終的に強制解約となる可能性があります。
支払い遅れから強制解約までの基本的な流れは、次のとおりです。

請求月の翌月に再振替が行われる
キャリアによっては、口座残高不足などで口座振替ができなかった場合に再振替をしてもらえます。もし口座にお金を用意しておくのを忘れていた場合は、再振替のタイミングまでに引き落とし口座に入金しておけば問題ありません。
ただし、すべてのキャリアで再振替が行われるわけではない点に注意が必要です。まずは、キャリアのWEBサイトのMyページやメールで、キャリアから案内がきていないか確認しましょう。
【1週間〜10日後】請求書が届く
再振替を行わないキャリアでは、携帯代が支払えなかった場合には、まず請求書(払込票)が自宅に届きます。
届いた請求書を使って、コンビニや金融機関など指定の支払方法で支払期日までに支払いましょう。請求書の支払期日までに支払えば、利用停止になることはありません。
なお、請求書を紛失してしまった場合は、再発行できる可能性があります。利用停止になったり遅延損害金によって多く支払ったりすることのないよう、できるだけこのタイミングで支払いましょう。
【1ヵ月前後】利用停止予定の案内が届く
請求書の支払期日までに支払わなかった場合は、キャリアから利用停止予定のメールが届きます。
利用停止予定メールには、最終支払期日が記載されています。利用停止を避けるためには、この最終支払期日までに携帯代を支払いましょう。
【1〜2ヵ月前後】回線が利用停止される
利用停止予定のメールに記載された最終支払期日を過ぎても携帯代を支払わない場合は、実際に回線が停止され、通話やキャリアメールが利用できなくなります。
なお、利用停止になっても、携帯代を支払えば利用を再開できます。
【2〜3ヵ月前後】強制解約される
利用停止されても未払いの状態が続くと、次は強制解約となります。
強制解約になってしまうと、携帯代を支払ったとしても利用を再開できません。
【3ヵ月以上〜】滞納した利用料金の強制徴収・差し押さえ
強制解約後も未払いの状態が続くと、強制徴収や差し押さえなどの法的措置に発展する可能性があります。
強制解約となっても、支払義務がなくなるわけではありません。預金や給与、その他の財産が差し押さえられる可能性があります。
携帯代・スマホ代が支払えないと起こること
携帯代・スマホ代が支払えないと、次のリスクがあります。
遅延損害金が発生する
支払期限日までに携帯代を支払えないと、遅延損害金(延滞利息)がかかります。
遅延損害金とは、支払いが遅れた際に発生するお金です。
遅延損害金がかかる期間は、キャリアによって異なり、猶予期間がある場合もあります。
遅延損害金は、支払期日から遅れた日数分にかかるため、支払いが遅れるほど支払金額が増えます。未払いに気づいたタイミングでできるだけ早めに支払いましょう。
通話・キャリアメールが利用できなくなる
携帯代が支払えず利用停止になると、キャリアメールや通話回線による通話ができなくなります。
メールの場合、キャリアメールができなくなったとしても、Wi-Fi環境があればフリーメールで代用できます。しかし、今までキャリアメールアドレスで登録していたサービスなどの重要なメールが受け取れなくなるといった問題が生じるでしょう。
通話回線を利用する通話の場合は、Wi-Fi環境があったとしても利用できません。家族や知人、仕事関係の人などと通話回線による連絡が取れなくなってしまいます。アプリの通話機能を利用することはできますが、アプリ内の連絡先に登録されていない相手との連絡はできないため注意が必要です。
携帯の新規契約ができなくなる
携帯代が支払えないと、携帯の新規契約が今後できなくなってしまう可能性があります。
契約解除後に料金不払いのある顧客情報は、携帯電話などの移動系通信事業者間で交換されています。
新規契約ができなければ携帯が持てません。通話やメール、SNS、インターネットが利用できず連絡手段が限られてしまい、日常生活に影響を与えるでしょう。
携帯・スマホの端末代(本体代)が支払えないとローンなどの審査に影響が出る
携帯代のなかでも、スマホなどの端末代を支払えずに強制解約となった場合は、クレジットカードやローンなどの審査に影響が出る可能性があります。毎月の利用料金に端末の分割料金も含まれている場合は注意が必要です。
携帯端末の割賦販売の申込みや支払状況などの情報は、信用情報として記録されています。
各金融機関は、クレジットカードやローンなどの申込みがあると、申込者本人の信用情報などをもとに審査しています。そのため、信用情報に未払いの情報があると、審査に影響する可能性があります。
携帯代・スマホ代の支払後、利用再開までの日数
携帯代を支払わずに利用停止になったとしても、携帯代を支払えば利用を再開できます。
支払ってから再開までにかかる日数は、キャリアや支払方法、支払いタイミングによって異なり、最短30分程度で利用が再開されます。
利用再開を急ぐ場合は、キャリア公式WEBサイトなどで最短の利用再開方法を検索したうえで支払方法を選ぶとよいでしょう。
携帯代・スマホ代が支払えないときの対処法
携帯代が支払えないときの対処法は、次のとおりです。
キャリアのカスタマーセンターに相談する
携帯代が支払えないときは、まずは利用するキャリアのカスタマーセンターへ相談しましょう。
支払方法の変更や支払期日の延長などに対応してもらえる可能性があります。
カードローン・クレジットカードのキャッシング機能などでお金を借りる
携帯代が支払えないとき、カードローンやクレジットカードのキャッシング機能を用いてお金を借りて支払うことも手段のひとつです。利用停止や強制解約によって日常生活に支障をきたさないうちに借りたお金で支払うのもよいでしょう。
ただし、カードローンを利用したりクレジットカードのキャッシング機能を付帯したりするには、審査に通過する必要があります。また、お金を借りたら利息がかかります。これらの注意点を踏まえたうえで、お金を借りるかを判断しましょう。
家族・知人などにお金を借りる
家族や知人などの身近で頼れる人にお金を借りる手段もあります。カードローンなどのキャッシングサービスと違い、利息がかからずに借りられる可能性があります。
ただし、親しい間柄でも、お金の貸し借りはトラブルに発展することもあるため、お金を借りる場合は借用書などを作成して事前に詳細を決めておくことが大切です。
不要品を売却する
不要品を売却して現金を調達できれば、携帯代の支払いに充てられます。数千円〜数万円程度であれば、自宅にある不要品でお金を用意できる可能性があります。
品物を売却する際は、必要なものまで売ってしまわないよう慎重に検討しましょう。
携帯代・スマホ代の負担を軽減する方法
携帯代の負担を軽減するには、次の方法があります。
難易度が低い方法から紹介しますので、今後携帯代の支払いに困らないためにも、ぜひ実践してみましょう。
プランを見直す
契約中のプランを見直し、安価なプランまたは自分の状況に合ったプランへの切り替えを検討しましょう。
現在の契約内容は、キャリアショップやWEBサイトのMyページなどで確認できます。ショップに来店すれば、プランの確認後、プランの相談や変更手続きもその場で可能です。
相場の料金と比較したい場合は、インターネットで他社のプランと比べるとよいでしょう。比べる際は、利用したい通信量など同様の条件で比べることがポイントです。
格安SIMに乗り換える
大手キャリアを利用している場合、格安SIMを利用する手段もあります。
格安SIMとは、通信設備を持つ会社からネットワークを借りて携帯電話サービスを提供している事業者のサービスのことです。
格安SIMは大手キャリアよりも安価で自分の利用状況にあったプランを選ぶことができます。適切なプランを選んで乗り換えることで携帯代を抑えられるでしょう。
次のデメリットも踏まえて、格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。
格安SIMのデメリット
- 比較的店舗数が少ない
- キャリアメールが使えない
- 混雑時は回線速度が低下することがある など
安価な端末を選ぶ
携帯端末の分割料金の支払いが負担になっている場合、今より安価な端末を選択することも考えましょう。
安価な端末であれば、一括購入できる可能性があり、分割したとしても支払負担を抑えられます。
自分にあった端末を選びましょう。
いざというときに借り入れを検討するならカードローンが便利
携帯代に限らず、その他の支払いや返済で「ちょっとお金が足りない」といったときは、カードローンが便利です。
カードローンは、一度契約しておくと、借入限度額の範囲内なら回数を問わずお金を借りられます。
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カードローンを利用するときの注意点
カードローンを利用するには、審査に通過する必要があり、お金を借りると利息を支払わなければなりません。借り入れたら毎月の返済期日にあわせて返済しなければならず、返済に遅れると携帯代の支払いが遅れたときと同様に遅延損害金が発生します。
安易に借り入れをすると借入金額が増え、カードローンの返済が困難な状況になりかねません。借り入れる際は「今月分の足りない携帯代だけ」など、必要なタイミングで必要な金額のみにし、必要以上に借り入れないように気をつけましょう。
携帯代・スマホ代以外の支払いも困難なときは弁護士などに相談を
もし、支払いや返済で困っているときは、早めに誰かに相談することが大切です。
家族や知人に頼れるようであれば、早めに相談してお金を借りたり一時的に立て替えてもらったりすることで、負担を軽減できる可能性があります。
一方で、家族や知人には頼れない場合や自分だけでは解決できない場合は、弁護士などの専門家に相談して、これ以上困難な状況に陥らないようにしましょう。
法テラスでは、収入や資産が一定基準以下の人を対象に、無料法律相談を行っています。近くの法律事務所でも、初回相談料を無料にしている場合もあります。
問題解決に向けて、まずは誰かに頼りましょう。
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また、返済のイメージを明確に持ち、返済計画を立てるためにも、申込前に返済シミュレーションをしておきましょう。
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よくある質問
Q.携帯代・スマホ代が支払えないとどうなりますか?
A.
携帯代・スマホ代が支払えないと、次のリスクがあります。
- 遅延損害金が発生する
- 通話・キャリアメールが利用できなくなる
- 携帯の新規契約ができなくなる
詳細は「携帯代・スマホ代が支払えないと起こること」で解説しています。
Q.携帯代・スマホ代が支払えないと回線はいつ止まりますか?
A.
未払いから1〜2ヵ月前後で利用停止となります。
利用停止後も携帯代を支払わないままだと、強制解約となります。
Q.携帯代・スマホ代が支払えないときどこに相談をしたらいいですか?
A.
まずは契約しているキャリアのカスタマーセンターに電話相談するとよいでしょう。
家族や知人に相談できる人は、お金を借りるなどの相談をしましょう。
Q.携帯代・スマホ代が支払えないとき分割払いに対応してもらえますか?
A.
まずは、携帯代を分割払いできるかをキャリアに相談してみましょう。
ただし、支払期限が過ぎている場合は、分割払いができず一括払いとなる場合があります。
Q.携帯代・スマホ代が支払えないと信用情報に影響がありますか?
A.
毎月の利用料金に加え、端末代を分割で支払っている場合は、信用情報に影響があります。
支払いを遅延していることが信用情報として登録されれば、ローンやクレジットカード、その他の分割払いに影響が出る可能性があります。
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者) 他
飯田 道子
携帯代が支払えない場合、いきなり利用停止になるわけではありません。ただし、未納期間が長く続いた場合は利用停止や新規契約ができなくなる恐れがあります。携帯代を負担に感じるときには、より安い携帯に乗り換えたり、カードローンなどを利用して支払いあてたりすることを検討しましょう。