産休・育休後に係長へ昇格！ ワーママ行員の ロールモデルを目指す。

今までのキャリアで大きな転機になったのは8年目のとき、産休・育休を合わせて1年7ヶ月仕事を休んだことです。周りにも出産後復帰される方がたくさんいたので、私も復帰するつもりでした。しかし内心は「ブランクが空いてしまって、また仕事の勘を取り戻せるだろうか」という不安も…。そんな時、支店の先輩や同僚から「何かあったら私たちがフォローするから頼ってね」と温かい声をいただけたのはすごく励みになりました。おかげさまで復帰して1年半くらいは時短勤務で個人総合営業の仕事を続けることができたのです。さらにその後フルタイムに戻り、係長にも昇格。子育てとキャリアアップを両立することができ、とても充実した毎日です。
現在はグループ店の個人総合営業として、業績の管理や人材育成に力を入れています。いつも考えているのは部下や後輩たちのモチベーションをいかに上げるか。自分だけが頑張るのではなく、みんなで一体感をもって取り組めるようチームワークを大切にしています。人をやる気にさせる声かけは、今後子育てにも活かせそうですね。

私が地方銀行を志望したのは、地域に根差していてお客さまとの距離が近く、きめ細かい対応が可能だと考えたからです。また転居を伴う転勤がなく、家族との時間を大切にできるのもメリットでした。そのなかでも京都銀行を選んだ理由は3つです。まず地元京都の金融機関であり馴染み深かったこと。金融大学校など、意欲的な行員を応援する体制があること。そして何より、新たなことに挑戦し成長を続けている地方銀行という印象があったからです。
入行後、特に印象に残っているのは2年目。個人総合営業担当となり、お客さま宅へ訪問や新規営業活動を行ったときのことです。私の提案を「そのうち考えるわ」と聞き流すお客さまに対し、訪問を重ねて必要性を伝え続けたところ、「嵯峨さんが何度も来て熱心に提案してくれるから、やってみるわ」とご成約くださったことがありました。自分の提案でお客さまの気持ちを変えることができるんだ！と、営業の面白さに気づいた瞬間でした。

“お金”は無くてはならないもの、とても重要なものです。ただ金融商品が複雑化し、制度も増えているなか、「金融ってよく分からない苦手分野」と感じている一般の方も多いのではと思います。そこで私は、金融商品についてのアドバイスや提案を通して、苦手と避けている方を手助けできれば、その方や周囲の方の人生をより良いものに変えられると思い活動しています。
お客さまが資産運用の重要さに気づき、理解して一歩踏み出す、その瞬間に立ち会えたときは心が沸き立つような喜びと、「お役に立てた」という確かな手応えがあります。また「嵯峨さんに出会えてよかった」と言っていただけるのも大きなやりがい。それぞれの人生に寄り添い、個々にふさわしい提案を行うことで、自分自身が商品となって付加価値を生み出すことができるところが、この仕事の大きな魅力です。

私が普段から心がけているのは、変化を恐れず、「まずやってみる」こと。転換期にある銀行も、さまざまな業務が増えています。新たな業務については全員が同じスタートラインに立つので、自らが率先して一番に取り組むようにしています。
当行が遺言信託をはじめた際は、業務開始前にお客さまとの関係を構築し「京都銀行さんでやってもらえるなら、ぜひお願いしたい」と早期に申し込みを受けました。その方との面談を重ね、本部の信託担当者と協力の上、無事に第1号の成約となりました。その経験が今でも活きていると感じます。京銀証券が開業した際は、証券会社との仲介業務を活かし、開業初日に商品を販売。早い段階で経験を積み上げることで周囲へのアドバイスも可能になり、組織の成長に寄与できると考えています。今後も失敗を恐れずに挑戦することで、組織に良い影響を与えられる存在になりたいですね。