2015年の晩夏、岩手県の炭窯を見学させて貰った際にある考えが頭をよぎりました。
「端炭を利用したい――」
で、ここからがいよいよ本題となるのですが、この切炭と「品質は同じ」なのにあまり陽の目が当たらない炭があります。
それは切った後にできた「端炭」です。
一応、大きな袋に入れられて地元の農家さん等への業務用として販売されています。
この端炭、切炭より"安価"に入手できるのに一般の流通にないのは滅茶苦茶「もったいない」のではないか、と社内で話題に。(端炭までちゃんと意識して一般の皆さんに販売するとなると、「力の入れ所間違ってるよ!」と、言われかねないわけですが・・・)
相手先からすると少々面倒なことかもしれませんが、何とか製品化できないかを当店取引先である窯元に提案してみたところ、なんとこころよく引き受けていただき、製品化のプロジェクトが成立しました。
初めての試み、ということもあって紆余曲折ありましたが、数ヶ月にわたる検討の末、滋賀と岩手のコラボ炭がいよいよ完成しました。