志ば漬の要 ちりめん赤しそ
志ば漬づくりの始まりは大原の自然が育む「ちりめん赤紫蘇」づくりから。 土井志ば漬本舗の「志ば漬」には「ちりめん赤紫蘇」という大原で栽培される特産の紫蘇が用いられています。「ちりめん赤紫蘇」は葉の柔らかさや香り、色など、土井志ば漬本舗の「志ば漬」づくりにかかせない特性を備えています。一般的な紫蘇は他品種との交配が進み、原種に出会うことは難しくなりましたが、山に囲まれ、寒暖差の激しい大原の自然が古来の原種を守りつづけてくれました。現代は人や車の往来などが活発になっているため種の交配が進みやすく、土井志ば漬本舗では自社農園において原種を守るための区画を設置することでこの貴重な素材を守りつづけています。 「ちりめん赤紫蘇」は2月の寒い時期に種がまかれ、手作業による間引きや植え替えなどを経て、丁寧に育てられます。特に植え替えは重要な工程であり、「志ば漬」を全員で守っていくという意味も込めて社員が総出で参加する会社行事になっています。6月の後半からは刈り入れの時期となりますが、その日の「志ば漬」づくりに必要な分だけを刈り入れ、新鮮なものだけを漬け込みます。