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第117回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2022年5月1日〜5月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回5月調査は前回2月調査から2ポイント改善の▲22となりました。改善の勢いは欠くものの、7四半期連続でマイナス(「悪い」超)幅が縮小し、緩やかな回復の動きが続いていることを確認する結果となりました。
 製造業(▲20→▲19)は1ポイント改善で、金属製品(▲14→+5)、プラスチック製品(▲17→+14)などで改善しています。けん引役の機械業種(+1→▲6)は、輸送機械(▲60→▲40)、電気機械(±0→+5)で改善が進んだものの、精密機械(±0→▲14)、一般機械(+14→▲4)で悪化し、全体では2四半期ぶりにマイナス圏に転じ回復は一服しています。非製造業(▲28→▲24)は4ポイントの改善で、食料品卸(▲33→▲14)、小売業(▲53→▲33)などでマイナス幅が縮小しています。
 主要項目DIでは、仕入価格(+67→+77)の一段の上昇に対して、販売価格(+18→+27)も上昇し、着実に価格転嫁が進んでいます。雇用(▲26→▲24)は人手不足感が続いており、資金繰り(+8→+10)は落ち着いています。
 先行き(3か月後)は▲21と小幅ながら改善見通しが示されました。
 今回の調査は、新型コロナウイルスの影響や昨年からの供給制約、原油・原材料価格の高騰が続く中での実施でしたが、仕入価格がかつてない高水準に上昇する一方で、販売価格も幅広い業種で段階的に上昇している点が、特徴的な動きといえます。今後は、資材不足、資源・エネルギー価格の高騰、米国の金融引き締めや急激な円安などによる企業収益や家計への影響が懸念されるなど、先行きの不透明感が増しています。

第116回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2022年2月1日〜2月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回2月調査は前回11月調査から1ポイント改善の▲24となりました。改善の勢いは欠くものの、6四半期連続でマイナス(「悪い」超)幅が縮小し、緩やかながら回復の動きが続いていることを確認する結果となりました。
 製造業(▲23→▲20)は3ポイントの改善で、回復基調をたどっています。とりわけ、けん引役の機械業種(▲3→+1)は、一般機械(+10→+14)、精密機械(▲21→±0)で改善が進み、11四半期ぶりにプラス圏に浮上しました。非製造業(▲27→▲28)は1ポイントの悪化で、特に小売業(▲38→▲53)、サービス業(▲26→▲38)でマイナス幅が拡大し、改善の動きに足踏みがみられました。
 主要項目DIでは、製造業で仕入価格(+59→+74)が一段と上昇したものの、販売価格(+2→+12)の上昇は限定的で、価格転嫁の動きは鈍い状況です。雇用(▲21→▲26)では人手不足感がさらに増しており、資金繰り(+4→+8)は依然として落ち着いています。
 先行き(3か月後)は▲22と小幅ながら改善見通しが示されました。
 今回調査は、新型コロナウイルス新変異株が急拡大する中での実施でしたが、京都経済全体では緩やかな回復持続を確認する結果となりました。今後、ワクチン接種の進展による経済活動正常化が期待されますが、昨年からの供給制約や原油・原材料価格の高騰が続く中、足元ではウクライナ情勢の影響波及・拡大が懸念され、先行きの不透明感が急速に増しています。

第115回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2021月11月1日〜11月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回11月調査は前回8月調査から2ポイント改善の▲25となりました。改善テンポは減速していますが、これで5四半期連続のマイナス(「悪い」超)幅の縮小となり、京都企業の景況感は底固く持ち直し基調を持続しています。
 製造業(▲24→▲23)は1ポイント改善、非製造業(▲30→▲27)は3ポイント改善しました。けん引役の機械業種(▲1→▲3)は、一般機械や電気機械で回復が進んだものの、精密機械が悪化し、全体ではプラス圏復帰を目前に改善が一服しました。
 主要項目DIでは、仕入価格(+53→+57)の一段の上昇に伴い販売価格(+8→+13)が上昇しているほか、雇用(▲16→▲21)では人手不足感がさらに増しており、資金繰り(+9→+4)は依然として落ち着いています。
 先行き(3か月後)は▲18と期待感が示されました。
 国内では感染者が減少し経済活動本格回復への兆しがうかがえる中、世界の需要回復や供給制約などを背景に、原油価格や資材価格の上昇が国内経済回復の重しとなる懸念が出てきています。足元では新たな変異ウイルスへの警戒感が高まる中、今後、感染拡大を食い止めつつ、経済活動本格化へ向かうことができるかが注目されます。

第114回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2021月8月1日〜8月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回8月調査は前回5月調査から3ポイント改善の▲27となりました。依然として大幅なマイナス水準にありますが、これで4四半期(1年)連続の改善となり、着実に回復の動きが続いていることを確認する結果となりました。
 製造業(▲27→▲24)は3ポイント改善、非製造業(▲34→▲30)は4ポイント改善しました。けん引役の機械業種(▲6→▲1)は、一般機械や精密機械がプラス水準に浮上するなど回復が進み、全体ではプラス圏への復帰を窺う水準まで改善しました。
 主要項目DIでは、雇用(▲11→▲16)では人手不足感が増し、資金繰り(+10→+9)は落ち着いているほか、仕入価格(+32→+53)が急速に上昇しています。
 先行き(3か月後)は▲19と期待感が示されました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況が続いていますが、今回調査では製造業・非製造業ともに足元での改善持続と先行きへの大きな期待感が示されています。海外経済が堅調に推移する中、足元では原材料等の不足・企業物価の上昇に対する懸念が増しているだけに、今後、国内でのワクチン接種の進展と経済正常化の時期が注目されます。

第113回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2021月5月1日〜5月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回5月調査は▲30となり前回2月調査(▲40)から10ポイント改善しました。緊急事態宣言発令で依然厳しい状態が続いていますが、これで3四半期連続の改善となり、持ち直しの動きが続いていることを確認する結果となりました。
 製造業(▲48→▲27)は21ポイントの大幅改善で、けん引役の機械業種(▲23→▲6)をはじめ多くの業種で改善の動きが広がり、回復テンポを強めています。非製造業(▲31→▲34)は3ポイント悪化で、4四半期(1年)ぶりのマイナス幅拡大となりました。小売業(▲23→▲56)がマイナス幅を大幅拡大するなど、足踏みが目立つ結果となりました。
 雇用(▲3→▲11)では、製造業(+6→▲4)がマイナス(「不足」超)水準に転じ一時の過剰感が解消されています。資金繰り(+6→+10)は3四半期連続プラス(「余裕」超)水準で、金融機関借入の増加などに下支えされ落ち着いています。
 先行き(3か月後)は▲29と横ばいとなっています。
 今回調査は京都府下における緊急事態宣言発令期間中の実施となり、非製造業では持ち直しの動きが足踏みしていますが、海外経済の回復などを背景に製造業の回復テンポは強まっており、京都経済全体では持ち直しの動きが持続していることを確認する結果となりました。ワクチン接種の進捗とともに感染収束・経済活動正常化への期待が増す中、今後は依然厳しい状況に置かれている個人向け消費・サービス関連業種の回復が注目されます。

第112回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2021年2月1日〜2月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回2月調査は▲40となり前回11月調査(▲45)から5ポイント改善しました。これで過去最低値(▲58)を記録した昨年8月調査をボトムに2四半期連続の改善となり、依然厳しい状態ではありますが、持ち直しの動きを確認する結果となりました。
 製造業(▲55→▲48)は受注・需要改善持続を背景に7ポイント改善で、とりわけ機械業種(▲42→▲23)は19ポイントもの大幅改善となり前回調査(21ポイント改善)からの回復基調を確かなものにしています。非製造業(▲35→▲31)は4ポイント改善で機械器具卸(▲30→±0)が中立水準まで持ち直しました。
 雇用(▲1→▲3)は、全体では2四半期連続マイナス(「不足」超)水準となり、非製造業で不足感が続いていますが、製造業は依然として過剰感を残しています。資金繰り(+8→+6)は2四半期連続プラス(「余裕」超)水準で、金融機関借入の増加などに下支えされ落ち着いています。
 先行き(3か月後)は▲41と横ばいで、慎重な見方が示されました。
 今回調査は京都府下における緊急事態宣言発令期間中の実施となり、改善が足踏みする業種も見られましたが、京都経済全体では、機械業種の大幅改善がけん引する形で、持ち直しの動きが持続していることを確認する結果となりました。足元では宣言解除による経済活動への期待と感染再拡大への不安が交錯する中、今後さらに持ち直しを持続していけるのか、ワクチン接種の進捗や経済対策の進展などとともに注目されます。

第111回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2020年11月1日〜11月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回11月調査は▲45となり、前回8月調査で記録した過去最低値(▲58)から13ポイントの大幅改善となりました。実に11四半期ぶりの改善で、これまでの悪化傾向に歯止めをかける結果となりました。
 製造業(▲70→▲55)は15ポイント改善、非製造業(▲45→▲35)は10ポイント改善と、いずれも受注・需要の大幅改善を背景に、前々回(5月調査)を上回る水準まで持ち直しました。製造業では機械業種(▲63→▲42)をはじめ、化学(▲64→▲27)、プラスチック製品(▲100→▲75)が改善し、非製造業では不動産業(▲22→±0)、運輸・倉庫業(▲59→▲30)、サービス業(▲48→▲33)、小売業(▲50→▲38)が改善するなど、幅広い業種に回復の動きが広がりました。
 雇用(+7→▲1)は、全体では3四半期ぶりにプラス(「過剰」超)水準が解消されましたが、製造業(+22→+12)では依然として過剰感を残しています。金融機関借入(+23→+18)の増加が続く中で、資金繰り(±0→+8)は3四半期ぶりにプラス(「余裕」超)水準へ復帰しました。
 先行き(3か月後)については、今回調査の▲45から▲42と一段の回復を見込みますが、その足取りは緩慢で慎重な見方が示されました。
 今回調査では、経済活動の再開進展とともに幅広い業種に改善の動きが広がり、また企業の資金繰りも落ち着きをみせています。ただ経済対策の下支えによる改善という側面は否めず、感染再拡大の影響が懸念される中、今後持続的に回復軌道を描けるのか、その力強さと持続力が問われる局面が続くものと思われます。

第110回「京銀クォータリー・サーベイ」概要

2020年8月1日〜8月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回8月調査は▲58となり、前回5月調査で記録した過去最低値(▲52)を更新し、いまだ厳しい判断が示されました。
 製造業(▲58→▲70)では、マイナス幅をさらに拡大し、機械業種(▲56→▲63)のほか、化学(▲22→▲64)やプラスチック製品(▲40→▲100)など大半の業種が悪化しました。非製造業(▲46→▲45)では、一段の悪化に歯止めをかけ、不動産業(▲50→▲22)やその他卸(▲63→▲52)など一部業種で改善の動きも見られました。
 前回調査で「過剰」超に転じた雇用(+3→+7)は、製造業(+13→+22)で一層過剰感を増しています。同様に前回「逼迫」超に転じた資金繰り(▲8→±0)は逼迫が緩和される一方で、金融機関借入(+5→+23)は急速に増加しています。
 先行き(3か月後)については、今回調査の▲58から▲55へと底打ちへの期待が示されています。
 依然として企業経営者のマインドは厳しい状態が続いていますが、緊急事態宣言の全面解除で経済活動の再開が進展する中、経済対策や金融機関支援などで企業の資金繰りが落ち着きを見せ、景気の底打ち・持ち直しへの期待感も示されました。ただ今後も感染再拡大が経済活動を委縮させ、景気回復は緩慢な動きが続くと予測されています。こうした中で企業経営においては、ウィズコロナ時代への適応が大きなポイントになると思われます。

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