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第107回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2019年11月1日~11月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回8月調査の▲11から続落して今回11月調査では▲12となり、5四半期連続のマイナス(「悪い」超)水準となりました。景気の後退局面入りが懸念される中での今回調査では、1ポイントの小幅後退に踏みとどまる結果となりました。
 製造業(▲15→▲17)は2ポイントの続落で、前回18ポイントも急落した機械業種(▲17→▲19)は2ポイントの悪化にとどめました。一方、非製造業(▲6→▲8)は前回の改善から反落し2ポイント悪化しました。
 こうした中、先行き(3か月後)については、今回調査の▲12から▲18へとマイナス幅を一段と拡大する見込みで、製造業(▲17→▲20)、非製造業(▲8→▲17)ともに厳しい見通しが示されました。なかでも今回小幅ながら改善(▲16→▲14)した小売業は、先行きを▲50としており、消費税率引き上げ後の個人消費落ち込みに対する警戒感が色濃く反映されています。
 長引く外需の低迷で製造業の生産活動が弱含む中、国内需要についても駆け込み需要後の反動減や消費増税後の実質所得低下が及ぼす個人消費の下押し圧力など、不確実性が残る状況が続きます。今後、世界経済の底入れや東京五輪開催に伴う需要拡大などを背景に、後退局面入りを回避して再び回復の道へと復帰できるのかどうか、京都企業は大きな正念場に差し掛かっています。

第106回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2019年8月1日~8月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回5月調査の▲9から2ポイント低下して今回8月調査では▲11となりました。これで4四半期連続のマイナス(「悪い」超)水準で、直近での最低値(2016年8月調査の▲14)近くまで悪化するなど、京都企業の景況感は後退局面入りの兆しがみられます。
 製造業(▲8→▲15)は7ポイントの大幅続落で、なかでも機械業種(+1→▲17)は前回(+16→+1)に続く大幅悪化となり直近2四半期で33ポイントもの急落で製造業全体を押し下げています。一方、非製造業(▲10→▲6)は4ポイント改善し一段のマイナス幅拡大に歯止めをかけ、幅広い業種で改善が進むなど底固さが窺えます。
 こうした中、先行き(3か月後)については、今回調査の▲11から▲8へとマイナス圏ながら小幅改善を見込み、機械業種(▲17→▲5)でも今回をボトムに持ち直しに向かうとの期待感も示されました。
 海外経済の減速によって輸出・生産活動に弱めの動きが続く中、機械業種の悪化が一段と進むなど、足元では外需停滞の影響が色濃く反映されています。米中貿易摩擦の収束が依然見通せず、今後、外需の停滞が内需に波及するリスクが懸念されるほか、消費税率引き上げによる個人消費の落ち込みなど、景気の不透明感がぬぐえない状況が続いています。こうした中、今後持ち直しへと向かい後退局面入りを回避できるのか、京都企業の動向は一段と注目されることとなります。

第105回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2019年5月1日~5月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回2月調査の▲6から3ポイント低下して今回5月調査では▲9となりました。これで3四半期連続のマイナス(「悪い」超)水準かつマイナス幅の拡大が続いており、京都企業の景況感は停滞感を強めています。
 製造業(▲5→▲8)は3ポイント低下し3四半期連続のマイナス水準で、機械業種(+16→+1)が急失速し調整色を一段と強めたのをはじめ、金属製品 (+22→±0)や化学(+8→±0)がプラス水準を解消しました。一方、非製造業(▲7→▲10)は3ポイント低下し4四半期連続のマイナス水準で、サービス業(+3→▲9)がマイナス圏に転じたほか、運輸・倉庫業(▲10→▲19)がマイナス幅を拡大するなど、人件費・原油価格上昇などの影響を受けた内需関連業種が悪化しました。
 こうした中、先行き(3か月後)については、今回調査の▲9から▲10へと小幅ながら1ポイントの悪化を見込み、足元の停滞が継続するとの慎重な見方となっています。
 昨年秋以降、中国経済の減速を受け、牽引役の機械業種で受注・需要の急ブレーキがかかり業況判断の段階的後退が進む中、これまで底固さを示していた個人消費など内需関連業種でも今回は弱めの動きがみられるなど、景気の下振れ懸念が広がりつつあります。米中貿易摩擦の再燃で先行きの不確実性が高まる中、このまま続落基調をたどるのか、あるいはここで下げ止まり再び回復への活路を見出してゆけるのか、京都企業は大きな正念場を迎えています。

第104回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2019年2月1日~2月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回11月調査の▲2から4ポイント低下して今回2月調査では▲6となりました。2四半期連続のマイナス(「悪い」超)水準で、回復基調の足踏みが続いています。
 製造業(▲2→▲5)は3ポイントの続落で2四半期連続のマイナス水準となり、非製造業(▲2→▲7)ではサービス業や食料品卸など個人消費関連が改善したものの、建設業や不動産業などが後退して全体では3四半期連続のマイナス水準と、いずれも調整色を強めています。こうした中、前回大きく後退した機械業種(+16→+16)は、プラス圏での横ばいに踏みとどまりましたが、足元では受注の失速(+24→+9)が進んでおり、業況判断の先行き(3か月後)はマイナス転落(+16→▲3)を予想するなど急速に警戒感が広がっているのが今回調査の特徴です。
 規模別では、調査対象企業の7割超を占める小規模企業(±0→▲3)をはじめ全ての企業規模が後退して、2年9か月ぶりに大・中・小規模企業が揃ってマイナス水準となっています。
 先行き(3か月後)については、製造業(▲5→▲6)は最小限の悪化にとどめる一方で、内需関連が底固い非製造業(▲7→▲3)が改善し、全体では今回調査の▲6から▲4へ2ポイント改善すると見込んでいます。
 今回の調査では、これまで回復を主導した牽引役の機械業種が、中国を中心とした海外経済の減速を反映して足元で急激に変調しており、先行き予想の通り、今後急落するのか、あるいは踏みとどまり再び回復への活路を見出してゆけるのか、京都企業は大きな岐路を迎えつつあります。

第103回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2018年11月1日~11月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回8月調査の+1から3ポイント低下して今回11月調査では▲2となりました。6四半期ぶりのマイナス(「悪い」超)水準で、これまでの回復基調に足踏みがみられますが、先行き(3か月後)はプラス圏へ回帰するとの期待感もうかがわれます。
 製造業(+4→▲2)は6ポイントの低下で7四半期ぶりのマイナス水準に転じ、金属製品(+32→+4)や機械業種(+25→+16)が後退したほか、食料品(▲13→▲33)がマイナス幅を拡大しました。一方、非製造業(▲2→▲2)は横ばいで、2四半期連続のマイナス圏内ながら底固く推移しました。前回悪化した小売業(▲13→▲13)やサービス業(▲6→▲6)は、自然災害の影響が懸念された中で、マイナス圏内での横ばいに踏みとどまりました。
 規模別では、調査対象企業の7割超を占める小規模企業(+2→±0)が5四半期ぶりにプラス水準を解消し、中規模企業(▲5→▲11)がマイナス幅を拡大。大規模企業(+13→+7)はプラス水準を確保しました。
 先行き(3か月後)については、今回調査の▲2から+1へと3ポイント上昇してプラス圏へ回帰するとし、今回悪化した製造業(▲2→+4)は6ポイントもの上昇で足元の堅調な受注を背景に回復の動きを再加速する一方、非製造業(▲2→▲2)は横ばい推移するとの慎重な見方となっています。
 今回の調査では、台風21号をはじめとする自然災害や、中国など海外経済の減速懸念の影響があらわれたと思われますが、京都企業は、今回の落ち込みを“一時的なもの”にとどめ、先行き見通しにあるように、再び回復基調に復帰できるかが問われる局面を迎えています。

第102回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2018年8月1日~8月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回5月調査の+4から3ポイント低下して今回8月調査では+1となりました。足元では回復の動きに一服感もみられますが、これで5四半期連続のプラス(「良い」超)水準確保となり、京都企業の景況感は底固く回復基調を持続しています。
 製造業(+6→+4)は2ポイントの低下で改善が一服したものの、機械業種(+27→+25)を中心に安定しており、6四半期連続となるプラス水準で推移しています。一方、非製造業(+2→▲2)は4ポイント後退でプラス水準を解消し、改善の動きに足踏みがみられます。なかでも前回調査で大幅改善を示した小売業やサービス業などの個人消費関連業種が、足元では7月の西日本豪雨や猛暑の影響もあり悪化し、非製造業全体の押し下げ要因となっています。
 規模別では、調査対象企業の7割超を占める小規模企業(+3→+2)がプラス幅を小幅縮小しましたが、4四半期連続のプラス水準で安定しており、回復の裾野への広がりは続いています。
 先行きについては、今回調査の+1から+2へと1ポイント上昇して着実にプラス圏を維持するとし、製造業(+4→+10)は6ポイント上昇で回復の動きを再加速する一方、非製造業(▲2→▲5)はマイナス幅を拡大するとの慎重な見方となっています。
 人手不足感の拡大や貿易摩擦の激化など不透明感も残る中、今般発生した台風21号被害による輸出やインバウンド消費への影響を最小限に抑え、そのうえで足元で悪化している個人消費関連が再び回復に向かうかが試される局面を迎えています。

第101回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2018年5月1日~5月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回2月調査の+5から1ポイント低下して今回5月調査では+4となりました。これで4四半期連続のプラス(「良い」超)水準確保で、京都企業の景況感は底固く回復基調を持続しています。
 製造業(+9→+6)は3ポイントの低下で改善が一服したものの、機械業種(+28→+27)を中心に安定したプラス水準で推移しています。一方、非製造業(+1→+2)は1ポイント続伸と持ち直しが続き、2四半期連続でプラス圏を維持しました。
 規模別では、調査対象企業の7割超を占める小規模企業(+5→+3)、同2割超を占める中規模企業(+5→+6)、大規模企業(±0→+7)が揃ってプラス水準を確保し、2007年5月調査以来となる「全規模でのプラス水準確保」と内容的には一段と力強さを増しています。
 先行きについても、今回調査の+4から+3と、プラス圏を安定して維持するとの判断が示されています。
 国内における人手不足の深刻化に加えて仕入価格や原油価格の上昇、貿易摩擦問題や地政学リスクの高まりによる世界経済の下振れ懸念など先行きへのリスク要因は残りますが、足元では小売業やサービス業など消費関連業種にも回復の動きがあらわれており、京都経済の一段の拡大のためには個人消費の本格回復がカギを握ると思われます。

第100回「京銀クォータリーサーベイ」概要

2018年2月1日~2月15日

 京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで前回11月調査の+2から今回2月調査では+5と3ポイントの続伸となりました。これで6四半期連続の改善とともに、水準はリーマンショック後の最高値('13年11月の+7)に迫る勢いで、京都企業の景況感は回復基調を確かなものとしています。
 製造業(+5→+9)は4ポイントの上昇で回復の勢いが再加速するとともに、非製造業(▲1→+1)も2ポイント上昇と4四半期連続の改善で、4年ぶりにプラス圏に浮上しました。
 さらに今回は、調査対象企業の7割超を占める小規模企業(+2→+5)、同2割超を占める中規模企業(▲1→+5)がともにプラス水準を確保しており、回復の裾野の着実な広がりとともに、内容的には一段と力強さを増しています。
 先行きについても、今回調査の+5から+6へと1ポイント続伸し、安定したプラス圏を維持する前向きな判断が示されています。
 国内における人手不足や仕入価格の上昇、為替の円高傾向、地政学リスクを含む海外経済の動向など、先行きへの撹乱要因は山積していますが、足元では外需依存から徐々に内需回復の芽が出てきているだけに、現状の堅調レベルの持続、さらには一段の拡大のためには、いまなお水面下で停滞感の目立つ小売業やサービス業などの消費関連業種の本格浮上が待たれます。

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