美術研究支援制度:2024年度

京都銀行の「美術研究支援制度」は、京都市立芸術大学の学生が制作された作品を毎年継続的に購入することによって制作者の美術研究費用を支援するもので、優れた芸術の創造・振興に寄与することを目的として2001年に創設いたしました。
購入作品をホームページ上でご紹介することによって多くの方々にご鑑賞いただき、文化・芸術振興の一助になればと願っております。

  • 個々の作品についてのお問い合わせにはお答えいたしかねますのでご容赦願います。

購入作品のご紹介

2024年度購入作品(制作者の敬称略)

 「連なる日々」

「連なる日々」

米田 真実子 日本画 53cm×72.7cm

人々の暮らしと生活空間の関わりについて興味を持ち制作しています。母の故郷である和束町にて写生を行い、山々と茶畑に囲まれた町の中で、生活と自然が常に隣り合わせで共存している様子を絵にしました。

素材:麻紙に岩絵具、水干絵具

「模写 東京国立博物館所蔵 狩 野秀頼筆《観楓図屏風》部分」

「模写 東京国立博物館所蔵 狩野秀頼筆《観楓図屏風》部分」

坪口 雛鞠 日本画 151.5cm×121.5cm

紅葉の下で女性達が談笑する華やかな様子に惹かれ、生き生きと描きたいと考えました。原本の剥落や絵具の厚みの再現も心がけ、説得力のある模写を目指しました。(原本の解説は文化遺産オンラインを参照)

素材:紙本著色

「記憶の住処」

「記憶の住処」

LIU JUNRU 油画 116.7cm×91cm

家とその記憶にフォーカスして作品を制作している。家は大切な場所だが、記憶には鮮明に刻まれないため、心にあるべき家を描いている。作品を通じて、共感や思考のあり方を探求し、それぞれに家にたいする感じ方や思い出を想起するきっかけを生み出したい。

素材:キャンバスに油彩

「珊瑚」

「珊瑚」

桑原 颯希 油画 75.7cm×60.6cm

人間が人型のものを見たときに自己投影する作用を利用して、その受容と共感性から起こる慰めをテーマに制作しています。表情をつけず、曖昧さを用いることで、人が慰められる際に求める「ただ静かに聞いてくれる存在」に紐づけています。

素材:キャンバスに油彩

「B(35.726535, 139.706904)」

「B(35.726535, 139.706904)」

高橋 弦希 版画 103cm×72.8cm

建物の模型をスチレンボードで作成し、天地を反転させスキャンすることで写る図像を作品にしています。スキャナーのガラス面に密着したところから遠くなるにつれてボケて暗くなり、ピントの合っている面の近傍だけが浮かび上がります。

素材:スキャン、インクジェットプリント

「雷の落ちた部屋(テーブルと花と果物)」

「雷の落ちた部屋(テーブルと花と果物)」

西田 彩乃 版画 72.7cm×100cm

「イメージ」が「物質」を持つとき私はそれを「絵画」として認識する。
自分と他者の距離感や存在感について、部屋、窓、机の上のコップ、花などのモチーフを通して考え、シルクスクリーンの技法を用いて絵画を制作することを試みています。

素材:シルクスクリーン、ラワンパネル、油性インク

「あれやこれやの習作」

「あれやこれやの習作」

石田 明里 陶磁器 70cm×120cm×92cm 

手に取りたくなるやきもの作品を目指しています。日々の中で見たものをモチーフにして、やきもので出来る形や色、質感、サイズ感、展示空間の相互作用について考え、鑑賞者の記憶に残るような作品を制作しました。

素材:複数の陶土・釉薬・木材

「勇気の一歩」

「勇気の一歩」

中村 香琳 染織 72.7×60.6cm

今苦しいと思っている人、辛いと思っている人がありのままで幸せに居られるようになるには、何か行動する勇気が必要だと思う。
その人たちが一歩踏み出せるように、私は愛とエネルギーを込めてその背中を押す。

素材:綿、反応染料

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