美術研究支援制度:2025年度

京都銀行の「美術研究支援制度」は、京都市立芸術大学の学生が制作された作品を毎年継続的に購入することによって制作者の美術研究費用を支援するもので、優れた芸術の創造・振興に寄与することを目的として2001年に創設いたしました。
購入作品をホームページ上でご紹介することによって多くの方々にご鑑賞いただき、文化・芸術振興の一助になればと願っております。

  • 個々の作品についてのお問い合わせにはお答えいたしかねますのでご容赦願います。

購入作品のご紹介

2025年度購入作品(制作者の敬称略)

「十色」(トイロ)

「十色」
(トイロ)

堀 真愛佳 日本画 53cm×72.7cm

サボテンの接ぎ木をモチーフに制作した。台木に支えられながら、ゆっくりと育っていくサボテンたち。様々な姿で漂う様子に、人の在り方のいろいろを重ねて描いた。皆がそれぞれの色で、自分らしく輝ける未来への願いを込めて。

素材:紙本著色

夏の日(なつのひ)

夏の日(なつのひ)

宮本 萌 日本画 72cm×60cm

時間の経過と蓄積を伴う生の実感を、実際に街で知覚できる建物群に反映させながら制作しています。本作品では、自転車を走らせている際に近づいては離れていく家々をモチーフとし、夏の昼下がりに得られる実感を描きました。

素材:岩絵具、石膏、麻布

「窓、面影」(マド、オモカゲ)

「窓、面影」
(マド、オモカゲ)

松浦 陽 油画 80.3cm×100cm

何かを見た経験は、時間が経つにつれて薄れていく。もしくは誇張され、事実ではなく真実や嘘として残る。見た人の編集された視覚の記憶を喚起させるモチーフを扱い、見る行為の流動的で脆弱な構造を視覚体験として鑑賞者に表現しようと試んだ作品です。

素材:綿布、メッシュ生地、アクリル絵具

「23:45」(ニジュウサンジヨンジュウゴフン)

「23:45」
(ニジュウサンジヨンジュウゴフン)

吉野 あかね 油画 116.7cm×91cm

非現実的なものを現実的に描くことによって、普段日常の中に見えにくい形で潜んでいる不穏さや異質さを可視化し、日常という概念の揺らぎを浮かび上がらせる絵画表現の可能性を探求しています。

素材:キャンバスに油彩

Overlap over and over again

Overlap over and over again

南部 夢人 版画 112.7×87cm

彫刻刀を用いて、身体性を駆使しながら木を破壊するように彫る行為を繰り返した。彫刻刀を動かしていくうちに木に深い溝が出来てそこに彫刻刀がぶつかり、予想してなかった新しい形が生まれた。

素材:木版画 ホワイトワトソン紙

「⇆Trace」 (⇆トレース)

「⇆Trace」
(⇆トレース)

森吉 由衣 版画 78cm×108cm

手のひらの小さなスクリーンに依存し、指先の圧で世界は絶え間なく切り替わる。だがその無機質さとは裏腹に、皮脂の痕跡は身体を際立たせる。アナログとデジタルを往復する感覚を、シルクスクリーンと身体のエラーとともに制作している。

素材:シルクスリーン(油性インク、キャンバス)

「どこかで零れてカロンと鳴った、卵黄3.7g、青い太陽。」(ドコカデコボレテカロントナッタ、ランオウ3.7g、アオイタイヨウ。)

「どこかで零れてカロンと鳴った、卵黄3.7g、青い太陽。」
(ドコカデコボレテカロントナッタ、ランオウ3.7g、アオイタイヨウ。)

藤井 凜胡 染織 102.7cm×67.9cm×10cm
(作品サイズ:100cm×65.2cm×5.8cm)

夜、夢をみます。日常に似たようで矛盾した世界が、何か変ですかと尋ねるように踊り、こういうのもいかがと手を取られて目を覚まします。想像の外にも想像はあり、どっちかいるからどっちもいて、私たちはそうして回っているのでしょう。

素材:帆布、絹糸、綿、反応性染料、顔料

「体温の歩幅」(タイオンノホハバ)

「体温の歩幅」
(タイオンノホハバ)

久保 尚子 漆工 20cm×32cm×46cm

リスの曲面的なフォルムの美しさと、小さな歩幅で軽快に動き回る際の空気の流れを融合させた造形表現を試みた。素材には漆を用い、塗り重ねることで生まれる深みある光沢と透明感により、生命の内に宿る温度と柔らかに移ろう空気感を表現した。

素材:漆、錫梨地粉、石粉粘土、発泡スチロール、金属棒

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