京都銀行の「美術研究支援制度」は、京都市立芸術大学の学生が制作された作品を毎年継続的に購入することによって制作者の美術研究費用を支援するもので、優れた芸術の創造・振興に寄与することを目的として2001年に創設いたしました。
購入作品をホームページ上でご紹介することによって多くの方々にご鑑賞いただき、文化・芸術振興の一助になればと願っております。
「華麗・尊厳・感謝」などの花言葉を持つダリアに、京都銀行のあたたかみあるイメージを重ねました。
素材と道具、目に映るものたちと描く自分を並べて、なるべく隔たりのないように考えて作っていったらこうなりました。
私は、絵画の持つ「物質性」が気になります。なぜなら、私は今までインターネットやテレビ、雑誌等の、メディアを介し、図像情報を得る生活を送ってきました。ですので、図像は媒体の変化するものだという意識が強かったからです。
その為、素材や方法から自身で選定する事で、私なりの「生で見る必要性」のある、絵画作品を作り出すことができるのではないかと考えました。
ニスでおうとつをつけることで、角度を変えると、見えてくる表情が変わります。また、メディウムを用いた転写技法を用いることで、意図しないおうとつ情報を減らすことを目指しました。
絵の中には1人の人物を中心に配置し、プライベートな時間を描きました。
このように、「物質性」、「図像」、共に現代を意識し、描きこんだ一作です。
特定の物語などはありませんが、日々目まぐるしく変わっていく中で感じる「不安」や「孤独」を、誰かの心に添うような気持ちで描きました。
「結婚式」という人生の一大決心の節目に見られる現実と理想の境界を主題とする。
女性的な「かわいらしさ・きれいさ・耽美さ」/「グロテスクさ・奇怪さ・不気味さ」の関係性における表現。
一つの塊の中から形を掘り出すという行為の中で感じる素材と形との関係から生まれる緊張感を大切にして、空間と作品の組み合わせを意識しながら作品を作りました。
星は遠くから見る私たちの目には一点の光に見えるだけだが、様々な形とそれぞれの特別な話が存在していると思います。